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On the Production
by 井口健二
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■シルク・ドゥ・ソレイユ、ボディ・ハント、カミハテ、宇宙人王さんとの遭遇、駆ける少年、ミロクローゼ、横道世之介、ダーケストアワー
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』
           “Cirque du Soleil: Worlds Away”
現在世界中に展開されている現代サーカスのシルク・ドゥ・
ソレイユ。そのパフォーマンスをフュージョン3Dカメラで
撮影し、さらにそれらを綴る物語を加えて構成した作品。
物語の中心は、荒野を彷徨って見世物小屋の立ち並ぶ一角に
辿りついた若い女性。その一角を歩く内に1枚のチラシを受
け取った彼女は、一番奥にあるサーカステントに誘われる。
そこで彼女はチラシに載ったブランコ乗りを見初めるが…。
そこから彼女は目眩く世界へと引きずり込まれる。
こうして世界中で演じられる様々なシルクのパフォーマンス
が登場し、その中で、ブランコ乗りの男を追い求める女性の
冒険が展開される。
登場するのは、ラスヴェガスMGMグランドなど世界有数の
会場で公演されるシルクのパフォーマンス。それらが物語に
巧みに織り込まれて、冒険とパフォーマンスが同時に楽しめ
る仕組みになっているものだ。
その物語の脚本と監督は、2001年11月紹介『シュレック』な
どのアンドリュー・アダムスン。2006年2月紹介『ナルニア
国物語第1章』も手掛けた監督が、パフォーマンスのファン
タシーワールドを巧みに綴っている。
それにしても、空中ブランコだってただ前後に揺れているだ
けではない。大掛かりな仕掛けや様々な器具・道具が併用さ
れて、正しく新時代のサーカスが展開される。しかもそこに
は水や炎など独自のテーマがあるようで、それらのテーマが
物語にも巧みに取り込まれているものだ。
特にその中でも水を扱ったパフォーマンスは、シンクロナイ
ズドスイミングをの進化形とも見えるが、本作の製作総指揮
を務めるジェームズ・キャメロンが、次作の“Avatar 2”で
は惑星の海洋世界を描くという情報を考え合わせると、また
別の興味も生じてくるものだ。
出演者の中で、女性役を演じるエリカ・リンツと、ブランコ
乗り役のイゴール・ザリポフは共に本作以外の映画のデータ
がなく、元々のシルクのパフォーマーかもしれない。
他には、昨年1月紹介『ヨギ&ブーブー/わんぱく大作戦』
に出ていたマット・ジランダース、“Power Rangers”シリ
ーズでレギュラーの声優を務めるダラス・バーネットらが登
場している。
なお本作は、今年10月20日から28日まで六本木で開催される
第25回東京国際映画祭においてオープニングを飾るものだ。

『ボディ・ハント』“House at the End of the Street”
昨年8月紹介『ウィンターズ・ボーン』でオスカーにノミネ
ートされ、今年7月紹介『ハンガー・ゲーム』でも素晴らし
いパフォーマンスを見せているジェニファー・ローレンス主
演によるスリラー作品。
主人公は、郊外の住宅地に母親と2人で引っ越してきたばか
りの17歳の少女。父親はミュージシャンで、彼女にもその才
能は引き継がれているが、父と母とは別居中だ。そして彼女
が引っ越してきた家の隣には、ある忌まわしい事件の起きた
邸宅が建っていた。
それでも彼女自身は屈託なく町の学校に通い始める。ところ
が母親はその隣家に明かりが灯っているのを発見。その隣家
には、事件当時は幼く、事件を生き延びた若者が1人で暮ら
していた。そしてある夜、その若者は深夜に徒歩で帰宅しよ
うとしていた主人公に声を掛ける。
こうして隣家の若者と親しくなった主人公は、母親には内緒
で隣家に立ち入るようになる。しかしその家にはある秘密が
隠されていた。
共演は、昨年7月紹介『ピラニア3D』などのエリザベス・
シュー、昨年4月紹介『クロエ』などのマックス・シエリオ

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10月07日(日)
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