ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■大恐竜時代、モンスター・ホテル、自縄自縛の私、ファースト・ポジション、アパートメント:143、長良川ド根性、ELEVATOR、4:44
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『大恐竜時代』“점박이:한반도의 공룡3D”
中生代白亜紀に現モンゴルに生息した肉食恐竜タルボサウル
スを主人公とする実写の風景とCGIアニメーションによる
恐竜映画。
母親と3匹の子供からなるタルボサウルス一家の物語。一家
は草食恐竜らが群れを作る草原の片隅に暮らし、子供の内、
年長の2匹は母親と共に狩りもできるが、幼い末弟のパッチ
はまだ餌をもらうだけだ。しかしそんな一家のそばには、い
つも凶暴なテラノサウルスの姿があった。
そしてパッチが初めて狩りに参加した日、一家を付け狙って
いたテラノサウルスが突然襲い掛かり、母親と年長の2匹が
やられてしまう。こうしてパッチだけが草原に残されること
になるが、そこは同じく肉食恐竜のヴェロキラプトルらが跋
扈する過酷な世界だった。
それでも何とか生き延びたパッチはやがて雌のタルボサウル
スと出会い、2匹は新たな家族を作って行く。ところが草原
の周囲の山が噴火を開始。草食恐竜たちは新たな草原を求め
て移動をはじめる。そんな彼らを追ってパッチの一家も移動
を開始するが、そこに再びテラノサウルスが現れた。
モンゴルの恐竜が巣作りをしていた化石は発見されており、
さらにそこに子供の恐竜がいたことから子育てもしていたと
の学説もあるようだ。しかし本作のように大人になるまで面
倒を見ていたかというと、それは多少フィクションの部分も
多いと思われる。
でもまあ、一概にそれは誤りだとも言えないものだし、これ
位はあってもいいかな…とは思わせるお話だ。ただし北アメ
リカに生息したテラノサウルスがアジアのタルボサウルスと
激突するというのは、ちょっと無理があるかなというのは正
直なところだ。
それと、恐竜化石の多くは色を残していないので、現実の肌
の色が如何様であったかも現実には判っていないものだが。
それにしても凶暴で執拗なテラノサウルスが赤というのは…
本作が韓国映画であることを思うと微妙なところだ。勿論、
これもなかったとは言えないものだが。
監督は、2008年にアジア初の恐竜ドキュメンタリーとされる
『朝鮮半島の恐竜』を発表したハン・サンホ。また、本作の
自然史考証には、全南大・韓国恐竜研究センター所長のホ・
ミンという韓国を代表する恐竜博士が当たっているそうだ。

『モンスター・ホテル』“Hotel Transylvania”
アダム・サンドラー製作総指揮によるホラーコメディ・アニ
メーション。
ルーマニアの鬱蒼とした森の中に聳える古城。その周囲には
怪奇な墓場や迷路が巡らされ、誰も案内なしには立ち入るこ
とができない。これこそは100年前に人間の迫害に追われた
ドラキュラ伯爵によって開業され、モンスターたちが人目を
気にせず過ごすことのできるモンスターによるモンスターの
ためのリゾートホテルだった。
そんなホテルでは、年に1度、盛大なパーティが催される。
それは100年前に妻を亡くした伯爵が、以来男手1つで育て
てきた娘メイヴィスの誕生パーティ。しかしその娘も118歳
となり、ホテルの中だけに閉じ込めておくことも難しくなっ
ている。それでも今年は何とか策略で人間の恐ろしさを教え
ることに成功するのだが…。
一方、パーティのためにフランケンシュタイン夫妻やミイラ
男、透明人間に狼男など世界中のモンスターたちが集まって
くる。ところが盛大に始まろうとしたパーティに、何と人間
の若者が紛れ込んでいることが発覚。それは娘の成長に良く
ないばかりでなく、歴史を刻んだモンスター・ホテルの信用
を失墜させるものだった。

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09月23日(日)
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