ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460044hit]
■バイオハザードV、天心の譜、Tiger & Bunny、ウーマン・イン・B、LIFE OF THE DEAD、388、ワーキング・ホリデー、BUNGO+Godzilla
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『バイオハザードVリトリビューション』
“Resident Evil: Retribution”
2010年9月に前作を紹介したシリーズの最新作。実は試写会
は少し前に行われたが、記事の掲載は日米同時公開日の9月
14日まで禁止されていた。
開幕は前作から繋がるタンカー上での戦い。その戦いから辛
くも海中に逃れた主人公アリスだったが…。目覚めたアリス
を待っていたのは、郊外の住宅地での平穏な暮らし。しかし
愛娘ベッキーとの再会の場に、突然のアンデッドが侵入して
くる。こうして再び戦場に立ったアリスは…。
出演は、アリス役のミラ・ジョヴォヴィッチ、レイン役のミ
シェル・ロドリゲス、ジル役のシエナ・ギロリー。さらに前
作からウェスカー役のショーン・ロバーツ。また新登場レオ
ン役のヨハン・アーブとエイダ役のリー・ビンビン。そして
第1感染者の役で中島美嘉がゲスト出演している。
製作、脚本、監督はポール・W・S・アンダースンが前作に
引き続き担当。
以前の情報でアンダースンは、自作は常に3部作で構想する
と語っていたが、そのシリーズが5作目を迎えた。しかも、
3部作の構想では完結編の題名としていた“Afterlife”も
すでに前作で使用してしまったシリーズの新作は、正にゲー
ムそのものに回帰した作品だった。
これには色々な思惑もあるのだろうが、実は本作に続いて劇
場公開される日本製アニメーション版の『バイオハザード・
ダムネーション』はさらに徹底したゲームの再現版で、人間
ドラマの風味が強くなったシリーズをゲームに回帰させる意
図は強かったようだ
ただし、本作=実写版第5作の結末は、これは実写版の方向
性を揺るがず示しているもので、これは次回第6作で本格的
なシリーズの結末を迎えるのではないか、そんな予感も充分
に感じさせてくれるものになっていた。
なお、本作に続いて劇場公開される『バイオハザード・ダム
ネーション』は2008年の『バイオハザード・ディジェネレー
ション』に続く作品で、前作と同じく、また今回は実写版に
も初登場したレオン・S・ケネディが主人公となって、実写
版との関連も強いストーリーが展開される。
『天心の譜』
元内閣総理大臣細川護煕の妻で、認定NPO法人スペシャル
オリンピックス日本名誉会長なども務める細川佳代子製作総
指揮による知的障害者と音楽を描いたドキュメンタリー。
知的障害者の人はクラシックコンサートの会場に立ち入るこ
とができないのだそうだ。それは確かに、思わぬところで嬌
声を挙げられたりしたら音楽鑑賞の妨害になることは確かだ
が、しかしそれは明らかな差別と言えるものだ。
それに対し、日フィルやハンガリー国立フィルの常任指揮者
などを歴任する国際的指揮者の小林研一郎は、2005年「コバ
ケンとその仲間たちオーケストラ」を設立。同年開催された
長野スペシャルオリンピックスの会場では、世界中から集ま
った趣旨に賛同する演奏家たちのコンサートが実現する。
そしてさらに小林は、2010年には演奏者の中に31人の障害者
を加え、正に「共生できる社会」を目指した活動が続けられ
ている。
一方、本作監督の小栗謙一は、2001年にスペシャルオリンピ
ックスを目指してアメリカでホームステイする2人の日本人
青年を追ったドキュメンタリー『able/エイブル』を監督。
以来2004年『ホストタウン』、2006年『ビリーブ』、2011年
『幸せの太鼓を響かせて』と、同旨の細川製作による作品を
発表し、本作はその第5作になる。
その中でも『ビリーブ』では、2005年長野大会を記録するた
めに結成された知的障害者たちの撮影クルーの奮闘ぶりを描
[5]続きを読む
09月16日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る