ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■ピラニア2、凍える牙、トガニ、セブン・デイズ・イン・ハバナ、かぞくのくに、DON'T STOP、鍵泥棒メソッド、LIGHT UP NIPPON+Valerian
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『ピラニア・リターンズ』“Piranha 3DD”
2011年7月紹介『ピラニア3D』の続編。前作でリゾート地
の湖に現れた太古のピラニアの群れが、本作ではウォーター
パークを襲撃。その模様が3Dの画面に写し出される。
物語の舞台は、新装オープンの私設ウォーターパーク「ビッ
グ・ウェット」。所有者は若い女性とその義父だが、2人の
間には確執があるようだ。そして義父のアイデアで新装され
たパークには、大人向けの企画が満載だった。
一方、ウォーターパークには近くの水源地の水が引かれてい
たが、その水源地にピラニアが侵入。それに対してパークの
取水口には異物の侵入を防ぐフィルターが設けられていたが
…。ピラニアは思わぬところからパークに侵入を開始してい
た。
プロローグでは前作の騒動で廃虚になってしまったリゾート
地の風景が紹介され、そこから一転、華やかなプレオープン
のウォータパークにシーンが繋がる。それは前作に勝るとも
劣らないこれから起きる惨劇を期待させるものだ。
しかもそこには前作以上の乱痴気ぶりや、さらに前作でお馴
染みになったキャラクターも登場して物語が盛り上げられて
いる。
出演は、2011年6月紹介『ザ・ウォード』などのダニエル・
パナベーカー、2009年『ハロウィンU』などのマット・ブッ
シュ、2011年Esquire誌で、生存中最もセクシーな女性No.1
に選ばれたカトリーナ・ボーデン。
前作から引き続きのクリストファー・ロイド、ヴィング・レ
イムス、ポール・シェアー。それに往年の人気TVシリーズ
『ベイウォッチ』などのデヴィッド・ハッセルホフ、2011年
10月紹介『宇宙人ポール』などのデヴィット・ケックナー、
2008年2月紹介『フィースト』などのクルー・ギャラガーら
が脇を固めている。
脚本は、『フィースト』シリーズや『ソウ』シリーズの後半
4作を手掛けたパトリック・メルトンとマーカス・ダンスタ
ン。監督は『フィースト』シリーズのジョン・ギャラガーが
担当した。
物語は前作以上に仕掛けたっぷりだが、前作でエリザベス・
シューの一家が見せたような人間ドラマは多少希薄になって
いる。でも本作の観客にはそんなものは不要かな。なお、日
本での鑑賞制限はR18+で、前作より1ランク上になった。

『凍える牙』“하울링”
1996年発表の乃南アサ原作・第115回直木賞受賞のミステリ
ー小説を、舞台を韓国に移して映画化した作品。
物語は、地下駐車場で男の身体が突然炎上して死亡するとい
う事件から始まる。状況から自殺と見られた事件の捜査は、
1人の窓際刑事と彼の許に配属されたばかりの新人女刑事に
任されるが、彼らは意外な事実を発見して行く。そして第2
の事件が起きる。
狼の血を引く大型犬による咬殺。それは特別な訓練を受けた
犬だけが為し得る犯行。やがて主人公たちはその訓練を施し
た訓練師の許に辿り着くが、事件はその逮捕だけでは終らな
かった。
映画の後半には疾走する大型犬をバイクで追尾するシーンな
ども登場し、回想シーンなども交えて犬の魅力も巧みに演出
されていた。
出演は、2004年1月紹介『殺人の追憶』などのソン・ガンホ
と、2005年3月紹介『英語完全征服』などのイ・ナヨン。脚
本と監督は、2004年『マルチュク青春通り』などのユ・ハが
担当した。
日本では先に、2001年に天海祐希主演と2010年に木村佳乃主
演によるテレビドラマ化があるようだが、背景風俗などは韓
国を舞台にしても違和感はなく、韓国でも初登場1位を獲得
したのは頷けるところだ。特にソンの板に着いた中年刑事ぶ
りが良かった。

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07月01日(日)
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