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On the Production
by 井口健二
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■B&W、[●REC]³ 、ウルトラマンサーガ、隣る人、ハローゴースト、残酷な弓、ハングリー・ラビット、ミッドナイトFM+Dark Tower
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
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『ブラック&ホワイト』“This Means War”
2000年の『チャーリーズ・エンジェル』や、2009年5月紹介
『ターミネーター4』などのMcG監督によるコメディ調のス
パイアクション。
主人公はCIAの最前線で活動する凄腕捜査官コンビのFD
Rとタック。ところが彼らは香港で行われた作戦で失敗し、
危険な主犯兄弟の弟を死なせ、兄には逃げられてしまう。そ
してその責任を問われた2人は内勤に廻される。
一方のヒロインは恋焦がれる男の後を追ってロサンゼルスに
来たものの、その男にはあっさり振られ、でも未練たらたら
の中で暮らしていた。しかし都会の水は彼女に成功をもたら
してはいるようだ。
そんな彼女が正体も知らずにコンビと別々に出会い、それぞ
れと恋をしてしまう。しかもどちらかを選ぶことのできない
彼女に対して、状況を知った2人は紳士協定を結び正々堂々
と彼女を争うことを約束するのだが…
何と2人は、内勤の立場を利用しスパイテクニックを駆使し
て互いの動向を探り、互いに出し抜く方策を練り始める。と
ころがそんな彼らの背後には、香港で取り逃がした犯人が弟
の復讐を誓って迫っていた。
出演は、CIAコンビ役に2009年『スター・トレック』など
のクリス・パインと、2003年『ネメシス/STX』などのト
ム・ハーディ。それにヒロインには、昨年12月紹介『恋人た
ちのパレード』などのリース・ウィザー・スプーンが扮して
いる。
他には、1999年『ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア』の脚
本・主演などのティル・シュヴァイガー、ベストセラー作家
でもあるチェルシー・ハンドラー、それに1993年『TINA』で
ティナ・ターナーを演じたアンジェラ・バセットらが脇を固
めている。
脚本は、2010年1月紹介『シャーロック・ホームズ』などの
サイモン・キンバーグ。また原案と共同脚本のティモシー・
ダウリングは、2010年8月紹介『ナイト&デイ』のリライト
を担当した人だそうだ。
McGは『ターミネーター4』も悪いとは思わなかったが、本
作のようなコメディ調のアクションはより本領を発揮するよ
うだ。ハリウッドのコメディは日本ではなかなか受け入れら
れないが、本作のようなアクションが絡むとそれは別もの。
まあ、お気楽に楽しんで観る映画と言いたい作品だ。
『[●REC]³ ジェネシス』“[REC]³ Génesis”
2008年3月と2009年10月にそれぞれ紹介した[●REC]シ
リーズの第3作。なお邦題の●は、前2作では赤い丸で録画
モードの表示ランプを示していたと思うが、本作ではそれが
血痕のように表現されている。
第1作はPOVの到達点と言って良い作品で、それを発展さ
せた第2作では、何とそれがマルチカメラに展開されてその
巧みさにも舌を巻いた。そしてその第3作は、第1作ほぼ同
じ時系列の設定で、別の場所での事件が描かれる。
その本作は、第1作の事件がテレビ中継されている時刻の郊
外の結婚式場が舞台。大勢の招待客と結婚式の模様が、ホー
ムヴィデオやプロの持ち込んだステディカムなどで撮影され
て行く。
そんな招待客の中に犬に噛まれたという中年男性がいて、彼
を噛んだ犬は第1作に登場した少女の飼犬だったようだ。そ
してその男性から異変が起き始め、その模様がヴィデオカメ
ラに記録されて行くが…
第1作、第2作はPOVの極致と言えるものだったが、そこ
からの発展形である本作の巧みさもこれは見事な作品になっ
ている。そして本作では前2作ではあまり描かれなかった人
間ドラマが導入され、それもニヤリとさせられたところだ。
特に、物語の中心となる新郎と新婦のドラマは従来のこの種
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03月18日(日)
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