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On the Production
by 井口健二
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■マンイーター、ルート・アイリッシュ、父の初七日、それぞれの居場所、アーティスト、テイク・シェルター、アポロ18、イップ・マン誕生
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
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『マンイーター』“Rogue”
2009年『アバター』のサム・ワーシントン、2010年3月紹介
『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ、
2006年5月紹介『サイレントヒル』のラダ・ミッチェルが共
演する2007年オーストラリア製作のワニ・パニック映画。
2009年7月紹介『ブラック・ウォーター』に先行するオース
トラリア大陸北部地区に生息する凶暴な入り江ワニを題材と
したサヴァイヴァルドラマ。先に紹介した作品は実話に基づ
くとされていたものだが、本作はフィクションのようだ。
しかし物語は同様のアドヴェンチャー・クルーズを背景にし
たもので、フィクションが実話に先行したというか。本作も
実話にインスパイアされているということなんだろうが…。
それにしてもこういうことは、本当によく起きているという
ことなのかな?
ただし本作ではフィクションらしく、いろいろなことが起き
るが、それがまあ多少常識外れだったりするところをご愛嬌
として許せるか…というところが評価の分れ目になる。それ
はそれなりにスリリングだったりはしているものだが。
共演というか主演は、テレビシリーズ“Alias”のマイクル
・ヴァルタン。他には『ダンシング・ヒーロー』のバリー・
オットー、『オスカーとルシンダ』のジョフ・モレル、『ミ
リュエルの結婚』のヘザー・ミッチェル、『バーティカル・
リミット』のロバート・テイラーなどオーストラリアを代表
する俳優たちが脇を固めている。
製作・監督・脚本は、2005年の“Wolf Creek”というホラー
作品で高い評価を得たグレッグ・マクリーン。本作が第2作
で、現在は前作に主演し本作にも出演しているジョン・ジャ
レットと共に“Wolf Creek 2”の準備を進めているようだ。
また本作のVFXには『アイアンマン2』や『キャプテン・
アメリカ』、『マイティ・ソー』などのスタッフが参加し、
クレジットには『LOTR』を手掛けたWeta Workshopの名
前もあったようだ。本作ではオーストラリア・アカデミーの
VFX賞も受賞している。
なお、エンディングに流れるコミカルな歌は、Never Smile
at a Crocodile。1953年のディズニー版『ピーターパン』で
流れたフック船長の後を追いかけるワニのテーマ曲に歌詞を
付けたもので、本作ではThe Paulette Sistersによる歌が使
用されていた。
『ルート・アイリッシュ』“Route Irish”
2010年11月紹介『エリックを探して』などのケン・ローチ監
督による社会派ドラマ。
題名の意味は映画の開幕からすぐに明らかにされるが、イラ
クのバグダッド中心部の安全地帯「グリーンゾーン」から空
港まで続く道のこと。世界で最も危険な道路とも言われるそ
のルートで起きた襲撃事件の謎を、事件で死亡した男の戦友
が追求する。
物語の舞台はイギリス国内。イラクで活動する民間警備会社
に務める主人公は、自分が警察に拘留されてきた間に受信し
ていた戦友からの留守番電話に愕然とする。そこには切羽詰
った様子で助けを求める戦友の声が録音されていたのだ。そ
してその直後に戦友は死亡していた。
やがてその遺体が送還され、その葬儀の場で死の状況が会社
側から説明される。しかしその説明に納得できない主人公は
独自に調査を開始する。そしてそれはある驚愕の事実へと繋
がっていった。その事実をさらに追求する主人公は…
出演者は、ほとんどが映画初出演のマーク・ウォーマック、
アンドレア・ロウ、ジョン・ビッショプ、トレヴァー・ウィ
リアムズ、ジャック・フォーチュン。そして2004年2月紹介
『真珠の耳飾りの少女』などに出演のジェフ・ベル。
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02月26日(日)
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