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On the Production
by 井口健二
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■Dフェアリー、運命の子、チベット犬、Lアサシン、フライ・オブD、ツィゴイネル…/陽炎座、おかえりはやぶさ、Aキングダム+Star Trek
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
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『ダーク・フェアリー』“Don't Be Afraid of the Dark”
2007年4月紹介『パンズ・ラビリンス』などのギレルモ・デ
ル=トロが製作と脚本を務めた子供が主人公のダークファン
タシー。2008年9月紹介のデル=トロ製作『永遠のこどもた
ち』にも通じる作品。
本作に登場するのは、離婚した母親の許から父親の許に送ら
れてきた少女。その父親にはすでにガールフレンドがいて、
2人は歴史的な価値のある古い邸宅を復元して高値で売却す
ることを仕事にしているようだ。
そんな父親の仕事場でもある古い邸宅で暮らすことになった
少女は、封印された地下室を発見し、そこにあったボルトで
締められた暖炉の蓋の奥から聞けてくる声に誘われる。そし
てその蓋を開けてしまうのだが…。
出演は、2004年9月紹介『エイプリルの七面鳥』などに主演
しトム・クルーズ夫人としても知られるケイティ・ホームズ
と、今年1月紹介『英国王のスピーチ』では兄王役だったガ
イ・ピアース。
そして娘役を、1999年生まれで、2007年12月紹介『テラビシ
アにかける橋』などに出演のベイリー・マディスンが見事に
演じている。
監督は、カナダ出身のコミックスの作画家で、2007年制作の
短編作品がトロント映画祭で高評価を得たというトロイ・ニ
クシー。本作では事前に精巧な場面スケッチなどを用意して
撮影に臨んだとのとだ。
デル=トロ製作の前作と同じく、子供の視点を見事に活かし
た映像で、それはお子様にはちょっと過激だが、大人の観客
にも子供の頃に抱いた恐怖を思い出させてくれる。その感覚
が堪らなくなる作品だ。
ただし本作では、物語の後半で視点が少しずれてしまうのが
残念なところで、それは物語の展開の上で仕方のない面もあ
るが、その辺をもう1歩詰めて貰いたかった感じもした。
それにしても、tooth fairyというのは本来は子供の守り神
とされているものだが、そこからこんな作品を作り出してし
まうとは、デル=トロは相当に捻くれ者なのかな。いずれに
してもダークファンタシーとしては上手いところを突いてい
る作品だ。
『運命の子』“趙氏孤児”
司馬遷が「史記」で描いた中国・春秋時代の晋国の物語を、
2008年12月紹介『花の生涯』などのチェン・カイコー監督が
描いた作品。
「史記」の物語によると、晋国の家老・趙氏の権勢は君主に
とっても脅威となり、紀元前598年、時の君主が家臣・屠岸
賈に命じて趙氏は粛清される。しかしその折、趙氏の客分だ
った2人の義士が趙氏の赤子を命を賭けて守り、その子が長
じて屠岸賈に復讐を果たし趙家を再興させた…というもの。
その中国人なら誰でも知っているという物語だが、現代人の
視点からするといろいろな疑問も生じるのだそうだ。そこで
チェン監督は、その物語を映画化するに当り新たな解釈を加
えて、現代にも通じる物語に再構築している。
と言ってもそれはただの解釈ではなく、かなりドラマティッ
クな展開とされたもので、それはまた新たな論議の対象とな
るかも知れないものだ。ただし、本来の司馬遷が描いた犠牲
と復讐の物語は、本作にも周到に継承されている。
出演は、2007年3月紹介『女帝』などのグォ・ヨウとワン・
シャオミン、今年3月紹介『孫文の義士団』などのファン・
ビンビンとワン・シュエチー。さらに『レッドクリフ』など
のチャン・フォンイー、今年5月紹介『酔拳』などのヴィン
セント・チャオ。
そして15歳の孤児役には、本作が映画デビューとなる1996年
生まれのチャオ・ウェンハオ(趙文浩)が扮している。他に
今年5月紹介『サンザシの樹の下で』などに出演のワン・ジ
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11月27日(日)
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