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On the Production
by 井口健二
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■花子の日記、51、歴史は女で作られる、タンタンの冒険、パーフェクト・センス、セカイの向こうに、ドライブ、フラメンコ/フラメンコ
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『花子の日記』
「ゆうばりファンタスティック映画祭2011」のコンペティシ
ョンに選出され、撮影の行われた香川県では6月に先行上映
された作品が、11月26日の東京渋谷を皮切りに全国順次公開
されることになり、試写替りのサンプルDVDを鑑賞した。
お話の舞台は香川県小豆郡小豊島(おでしまと読む)。島民
人口は20人弱だが、飼育されている牛の数は500頭という、
瀬戸内では珍しい畜産で生計が立てられている島。その島の
畜産家の育てた牛が、5年に1度の品評会で日本一に輝いた
ことから物語は始まる。
しかしその畜産家は、最高の肉牛を作り出すために全身全霊
を捧げて家族のことはほったらかし。そんな父親に反発した
娘は早々に島を出て、今は東京の美大に進学し帰省もせず、
卒業後も島に帰る気持ちはないようだ。
一方、韓国では、マフィアの組長が日本から盗み出した遺伝
子を使って美味しいイチゴの生産に成功していた。そして組
長が次に狙いを付けたのは美味しい和牛。そこで何も知らな
い韓国人親子を日本に送り込み、和牛の精子を盗み出すこと
を命じるが…
お互いに反発し合う日本人の親子と、何事にも協力する韓国
人の親子。そんな2組の親子が香川県東部の瀬戸内海や高松
市を舞台に、ブランド牛の遺伝子を巡るちょっとコミカルで
優しい物語を繰り広げる。
出演は、日本人親子役に、2007年12月紹介『ぼくたちと駐在
さんの700日戦争』などに出演の倉科カナと永島敏行。韓国
人親子役に、劇団・新宿梁山泊を旗揚げして2002年10月紹介
『夜を賭けて』の監督も務めた金守珍と歌手のSORAが扮
している。
脚本と監督は、2010年『グラキン★クイーン』という作品が
公開されている松本卓也。因に前作も香川県が舞台の作品の
ようだが、監督は東京都出身とのことだ。そして本作では、
2010年「さぬき映画祭」の準グランプリを受賞している。
お話は他愛もないもので、その割りには韓国マフィアがかな
り一方的に悪人に描かれているのはちょっと気になったが、
出演者の金はそれなりに主張もある人のようだから、その人
が認めているならそれで良いのだろう。
それに対して、日韓それぞれの親子関係が、もしかしたらこ
んなイメージなのかなと思わせるもので、それは日本人には
ちょっと悔しいけれど、納得はさせられた。

『51』“51”
After Dark Originalsの名称で全米公開のされているホラー
シリーズの1篇。本国ではシリーズの5本が今年1月に纏め
て限定公開され、その後の2月に単独で公開された本作が、
日本ではシリーズの第1弾として12月2日にDVDリリース
される。そのサンプルを鑑賞した。
題名は『24』のパクリではなくて、アメリカ・ネバダ州に
あるグレーム・レイク米空軍基地、通称エリア51のこと。
以前から墜落したUFOの搭乗員が収容されているなどの噂
の絶えない基地が、初めてマスコミに公開されるところから
物語は始まる。
そこに招かれたのは、全米ネットのニュースショウの司会者
と、ウェブで告発サイトを運営している女性。2人はそれぞ
れ撮影スタッフ1人ずつを連れて基地に乗り込む。そこでは
厳格な基地司令が案内を務め、見学が始まるが…
実はエリア51の地下には異星人を収容する秘密基地が実在
し、そこに収容された異星人は比較的従順でアメリカ政府の
活動にも協力していた。ところがその日、今まで従順だった
異星人たちが脱走。しかもその1体は接触した誰にでも変身
できる能力を備えていた。
と言うことで、変身能力があるならこっそり脱走すればいい
ものを、何か恨みでもあるのかやたらと凶暴になった異星人

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11月13日(日)
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