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On the Production
by 井口健二
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■WAYA、ライオン・キング3D、クイック、スマグラー、RAILWAYS2、ネムリユスリカ、三銃士、サラの鍵
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
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『WAYA!』
2009年『築城せよ!』の古波津陽監督による第2作。前作に
はかなりファンタスティックな要素もあったようだが、その
試写は観られなかった。その監督の新作ということで、それ
なりの期待は持って観に行ったのだが…。今回のお話はスト
レートなものだった。
舞台は、名古屋駅と名古屋城を結ぶ、立派なアーケードのあ
る円頓寺商店街。その街に暮らす前世紀の遺物とも言えそう
なお節介な商店会のメムバーたちが、商店会を長年守ってき
た1人の商店主の恩に報いようと、宇宙一お節介な大作戦を
展開する。
それは商店主が過去にちょっとした秘密を持っていることが
判明し、その秘密をネタにした作戦が立てられるのだが…。
それは徐々に周囲の人々の想いも巻き込んで、大掛かりなも
のへとなって行く。
出演は、愛知県出身のお笑いコンビ「スピードワゴン」の井
戸田潤と小沢一敬、三重県出身女優の水野美紀、名古屋で活
動する子役モデルの三輪泉月、さらに名古屋を基盤とする舞
台俳優の小島範子、服部公、それにSKE48の矢神久美と
松井珠理奈。
他に、矢崎滋、ルー大柴、藤田朋子、モロ師岡、舞台俳優の
成瀬功らが共演している。因に、藤田は監督の前作の『築城
せよ!』、成瀬はそのオリジナル版の短編にも出演していた
ようだ。
観光で地方のシャッター商店街など目の当りにすると、こん
な元気な商店街がどこにあるのかとも思ってしまうが、実際
にこの作品は名古屋円頓寺商店街から発信されたものだそう
で、その商店街の全面協力のもと映画は制作されたようだ。
そんな元気な商店街でも、映画に登場するように店仕舞いの
増えている現実はあるようだが、それでも何とか生き残って
全国にその元気を発信しようとしている、そんな元気を感じ
取ってあげたい作品だ。
なお映画の中では、前作『築城せよ!』と同様に建物を再建
するシーンがあり、そこでは廃材などを使った建設が実際に
行われている。それはちょっとファンタスティックであり、
監督の面目躍如でもあったようだ。
『ライオン・キング:ディズニーデジタル3D』
“The Lion King”
1994年公開、ディズニーアニメーションで最大ヒット(世界
興収7億8380万ドル)を誇る作品の3D化による再公開。
物語は、アフリカの草原地帯に暮らすライオン一家の1人息
子を主人公に、草原の王座を狙う叔父ライオンの策略で故郷
に居られなくなった仔ライオンが、放浪の旅先で成長し、や
がて自らの使命に目覚めて横暴を極める叔父ライオンと対決
するまでを描く。
1994年の公開時には『ジャングル大帝』との盗作問題なども
話題になった作品だが、それでも後に舞台ミュージカル化さ
れたり、上記のような大ヒットを記録しているのだから、そ
の実力は高く評価されるべきものだろう。
ただまあ本作を観ていて、サバンナに草食獣たちが集まって
くる様子を俯瞰で捉えたシーンなどには、やはりディズニー
と言うよりは手塚治虫のテイストだよなあ…とは、改めて感
じてしまったところだ。
という作品の3D化だが、今回の3D化は昨年9月に紹介し
た『美女と野獣』のときとは、また少し違った感触のものに
なっていた。
それは1991年製作の『美女と野獣』が、新たに導入されたC
GIアニメーションとの整合性の都合などで、かなりの立体
感が当初から付与されていたのに対し、本作『ライオン・キ
ング』は完全な2D作品。
したがって3D化されたシーンの多くは、正に書き割り的な
前後感で変換されており、その点では間違いなしの3D感を
味わえる作品になっていた。
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09月25日(日)
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