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On the Production
by 井口健二
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■ミケランジェロ…、ゴーストライター、マーガレットと…、エクソシズム、レイン…アサシン、プリースト、デビルクエスト、死の秘宝Pt2
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『ミケランジェロの暗号』“Mein bester Feind”
400年前にバチカンから盗まれたとされるミケランジェロの
絵画を巡って、ナチスの軍部とユダヤ人の画商が虚々実々の
駆け引きをする歴史フィクション。
映画は、ポーランドのパルチザンがドイツの軍用機を猟銃の
一斉射撃で撃墜するところから始まる。その機にはチス親衛
隊(SS)の将校と1人のユダヤ人が乗っていた。そしてユ
ダヤ人とSSの1人が命を取り留めるが…
時間は遡ってナチスが台頭し始めた頃のウィーン。その街に
画廊を開くユダヤ人の一家には、ミケランジェロの絵画を秘
匿しているとの噂があった。その一家の許に、元使用人の子
で家族同然だったがしばらく行方の知れなかったアーリア人
の男が現れる。
その再会を喜んだ画商の息子と男は酒を酌み交わし、酔った
勢いで息子はミケランジェロの絵画を所有していることと、
その隠し場所まで教えてしまう。そしてその数日後、恐れて
いたナチスドイツのオーストリア侵攻が始まる。
この事態に、ユダヤ人一家は資産のスイスへの移送と自分た
ちの脱出を計画するが。時すでに遅く、ナチスの将校が一家
の許に現れ、ミケランジェロの絵画の引き渡しを要求する。
しかし息子が開けた隠し場所に絵画はすでになかった。
ところがナチス・ヒトラーには、イタリア・ムッソリーニと
の連携を強化するために、どうしてもミケランジェロの絵画
を手に入れる必要があった。こうしてナチスとユダヤ人一家
の、一家にとっては命を懸けた駆け引きが始まる。
物語の前半は、かなりサスペンスフルに描かれる。ところが
後半は、ある状況の変化から時にユーモアも交えた筆致とな
り、それはエンターテインメントとして見事な出来映えの作
品だった。
最近、ユダヤ人とナチスの関係を描いた作品をいろいろ目に
している感じだが、その中でもエンターテインメントの色合
いの強い作品で、言ってみれば昔テレビで観ていた『0012捕
虜収容所』“Hogan's Heroes”のような感じかな。とやかく
言わずに理屈抜きで楽しみたい作品だ。
出演は、2010年11月紹介『ソウル・キッチン』などのモーリ
ッツ・ブライプトロイ、10月紹介『アイガー北壁』などのゲ
オルク・フリードリッヒ、舞台女優のウルズラ・シュトラウ
ス。それに11月紹介『ヒアアフター』にも出ていたマルト・
ケラーが共演している。
監督は、1991年の東京国際映画祭でヤングシネマ賞を受賞し
ているウォルフガング・ムルンベルガー。脚本は、1990年の
アメリカアカデミー賞脚本部門に『僕の愛したふたつの国/
ヨーロッパヨーロッパ』でノミネートされたポール・ヘンゲ
が担当した。

『ゴーストライター』“The Ghost Writer”
昨年のベルリン国際映画祭で最優秀監督賞に輝いたロマン・
ポランスキー監督の最新作。本作は東京国際映画祭で上映さ
れ、その際にも数行のコメントを書いたが、今回は日本公開
が決定して試写を再見したので、改めて紹介する。
主人公は著名人の「自叙伝」を代筆するゴーストライターを
生業とする男性作家。普段は無難な題材を扱っていた彼に、
前英国首相の自叙伝の仕事が舞い込む。それは前任者が不慮
の事故死を遂げたことから急遽起用されたものだった。
そして前首相が滞在するアメリカの孤島にやってきた主人公
は、前任者の執筆した原稿を渡され、その原稿を4週間で書
き直すことになるが。同時に前首相には、テロリストに対す
る非人道的行為から戦犯として訴追の動きも表面化する。
それに対して声明文の代筆も行った主人公は、徐々に前首相
の陣営に組み込まれて行く。その一方で前首相の経歴の中で

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07月10日(日)
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