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On the Production
by 井口健二
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■ロサンゼルス決戦、奇跡、それでも花は咲いていく、昼間から呑む、ポールダンシングボーイ★ず+ニュース
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『世界侵略:ロサンゼルス決戦』“Battle: Los Angels”
突如始まった地球外からの侵略に対して、果敢な戦いを挑む
アメリカ海兵隊員の姿を描いた戦争映画。
主人公は20年間の任務で数々の勲章も受けたベテラン2等軍
曹。しかし浜辺のランニングで訓練中の新兵に遅れを取るよ
うになり退役を決意する。そんな彼には以前の戦争で部下を
見殺しにして武勲を立てたという噂もあった。
ところが彼が退役の書類に上官のサインを貰った頃、たった
4時間前に発見された流星群が地球に落下し始めたという情
報が入る。しかもそれは世界の主要都市の沖合に集中し、着
水直前に制動が掛かる現象も見られた。
そしてその落下した物体から2足歩行の生物の大軍が現れ、
各都市へ攻撃を開始する。この事態にロサンゼルス近郊の訓
練基地にいた主人公にも集合の命令が下り、彼は士官学校を
出たばかりの少尉の隊に加わることになるが…
そんな主人公の加わった小隊に下された命令は、今や敵陣と
なった海岸線の警察署から発せられた民間人の救難信号に対
して、その救出に向かうこと。しかしその地域には2時間半
後に空軍が無差別爆撃を行う計画があった。
果たして主人公たちは、タイムリミットの中で敵陣深くに侵
入し、民間人を救出することが出来るのか。しかもその間に
も事態はどんどん変化し続けていた。
脚本は、1999年公開された『将軍の娘/エリザベス・キャン
ベル』などのクリス・バートリニー。映画脚本のクレジット
はそれ以来のようだが、その間にもソニーやワーナー、パラ
マウントなど各社のスタッフライターとして数多くの作品に
参加していたようだ。
監督は、南アフリカ出身で2006年公開“The Texas Chainsaw
Massacre: The Beginning”など手掛けたジョナサン・リー
ベスマン。出身地からは2010年3月紹介『第9地区』のニー
ル・ブロムカンプ監督の名前が思い浮かぶが、ちょっと似た
テーマの作品なのは面白い。
出演は、2008年7月紹介『ダークナイト』などのアアロン・
エッカート、2009年7月紹介『ワイルド・スピード4』など
のミシェル・ロドリゲス、同月紹介『サブウェイ123・激
突』などのラモン・ロドリゲス、2005年12月紹介『ロード・
オブ・ウォー』などのブリジット・モイナハン。他にミュー
ジシャンのNe-Yoらが出演している。
試写会は3月14日に行われたが、予想される内容の作品をそ
の日に観ることには躊躇いもあった。それは、敵の攻撃で瓦
礫の山と化した街区の様子や、夜景の中のあちこちで炎の上
がっている映像が、ここ数日観ていた災害の映像とも重なっ
たものだ。
しかし、最初に戦争映画と書いて実際に戦闘シーンも数多く
登場する作品ではあるが、物語としては人智を超えた災害に
立ち向かうレスキューの話でもある。そしてその中を危険を
冒して進んで行く主人公たちの姿には、現実と重なったある
種の感銘も受けた。
お陰で途中の泣かせのシーンには見事に填められてしまった
部分もあった。本作はもちろんフィクションだが、そんな状
況の中での人間の姿も丁寧に描かれていたものだ。
因に、当日の試写会は2回予定されていたが2回目はキャン
セルされた。その後に本作の日本公開は見送りになり、以後
の試写の予定もすべてキャンセルされたとのこと。1回目の
試写を観たのは僕自身を含めて30人足らずのようだ。
さらに翌週に予定されていた“Sucker Punch”(邦題:エン
ジェル・ウォーズ)の完成披露試写会も中止になって、当分
この手の廃虚のシーンが出てくる映画は見送られるのかな。
地震・津波を直接描く作品はともかく、ちょっと過剰反応の
ような気もするが…


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03月20日(日)
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