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On the Production
by 井口健二
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■ビー・デビル、魔法少女を忘れない、抱きたいカンケイ、生き残るための3つの取引+バンコク遠征記(前編)
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
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『ビー・デビル』“김복남 살인사건의 전말”
2008年3月紹介『ブレス』などのキム・ギドク監督の許で、
長年に亙り助監督を務めていたというチャン・チョルス監督
のデビュー作。
ソウル市内に住む独身女性のヘウォンは、目前で起きている
犯罪にも目を瞑ってしまうようなごく一般的な市民だった。
そんな彼女が、自分が目を瞑ったことへの罪悪感や勤務先で
のストレスなどからトラブルを起こし、上司に休暇を強制さ
れてしまう。
そして彼女が訪れたのは、人口9人の絶海の孤島。そこは彼
女が幼い頃の一時期を過ごした場所で、その岩場に渡し船が
着いたときには、その島で結婚して1人娘もいる幼馴染みの
ボンナムが昔通りの笑顔で迎えてくれた。
しかしそのボンナムの笑顔の裏には、彼女が耐え続けてきた
辛い暮しの陰が漂っていた。島の老人たちが押し付ける労役
の数々や夫の暴力、それに夫の弟による陵辱。それらはある
種の島の因習とも呼べるものだった。
そんな島をヘウォンは訪れた。そしてボンナムとの友情は彼
女に一時の安らぎを与えてくれたのだが…。その島でも都会
での生活態度を貫こうとした彼女の行動が、やがて惨劇の切
っ掛けを生むことになる。
このヘウォンを昨年10月紹介『ハーモニー』にも出ていたチ
・ソンウォンが演じ、ボンナム役には2008年『チェイサー』
などのソ・ヨンヒが扮している。因にソは、自身の母親が同
様の境遇で育ち、その思いを込めて演じているとか。他には
16年ぶりの女優復帰などという人もいて、なかなかの配役の
ようだ。
脚本は、昨年8月紹介『義兄弟』にも名を連ねていたという
チェ・クァンヨン。本作の脚本は2008年シナリオマーケット
に応募されてグランプリを獲得したもので、チェの出世作と
も言えるものだ。
ただし、物語の中ではヘウォンの出自がちょっと曖昧にされ
ている感じで、彼女が何故その島にいたのか、そして何故彼
女だけ島を出て行けたのかなどが多少気になった。もちろん
それは本作の物語に直接には関係ない話だが、そこに何かが
隠されているような感じもつきまとった。
本作は、韓国映画特有のヴァイオレンス描写も激しい作品だ
が、本当の悪とは一体何なのか、観客にはそんなことも突き
付けてくる作品だった。
『魔法少女を忘れない』
集英社文庫所載・しなな泰之原作小説からの映画化。
母子家庭の男子高校生の主人公の家に、出張帰りの母親が突
然1人の少女を連れてくる。その少女は「元魔法少女」と呼
ばれており、魔法の使えなくなった彼女の境遇に同情した母
親がしばらく引き取ることにしたのだという。
そして彼女が「元魔法少女」だということは、他人には秘密
というのだが…彼女の秘密はそれだけではなかった。「元魔
法少女」の存在は、やがてその周囲の人たちの記憶からも消
えてしまう運命だったのだ。
そんな「元魔法少女」のことを、主人公は最初は血の繋がら
ない兄として守り抜くと決心していたが…
主演は、D−BOYSメムバーで2009年『ハイキック・ガー
ル!』に出演、本作が初主演の高橋龍輝。「元魔法少女」役
は俳優国弘富之の次女で2010年『少女戦士伝シオン』などの
谷内里早。
さらに2009年『侍戦隊シンケンジャー』の森田涼花、2008年
『炎神戦隊ゴーオンジャー』の碓井将大らが共演。その他、
2008年5月紹介『次郎長三国志』に出演の前田亜季、1972年
『人造人間キカイダー』の伴大介らが脇を固めている。
原作がどのような形式で描かれているのか、また上記の「元
魔法少女」の設定が一般的なものかどうかも知らないが、映
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02月20日(日)
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