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On the Production
by 井口健二
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■ザ・ライト、キラー・インサイド・ミー、ミスター・ノーバディ、素晴らしい一日、ミス・ギャングスター、高校デビュー+製作ニュース
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
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『ザ・ライト[エクソシストの真実]』“The Rite”
キリスト教の総本山ヴァチカンに実在するというエクソシス
ト養成講座に参加した神学生の実話に基づく作品。
主人公は、葬儀社を営む父の許で育ってきた若者。幼い頃か
ら父を手伝い技術も身に付けた主人公だったが、父の跡を継
いで葬儀社を営むことには躊躇いがあった。そこで主人公は
神学校に進み、そこでの学業も済ませて卒業の日も間近にな
る。
ところが彼には、卒業後の進路である司祭になる気持ちはな
かった。それは進学が故郷を出るため口実であり、彼自身は
自分に信仰心がないと思っていたからだ。そんな彼に指導教
官だった神父がヴァチカンのエクソシスト講座を受けること
を勧める。
こうしてローマにやってきた主人公だったが、講座に出席し
ても懐疑的な彼の言動は他の生徒に混乱を与えるばかり。そ
してそんな彼に対して教官の神父は、ルーカス神父の許を訪
ねることを命じる。
その神父は正統ではない儀式を行うことから異端のエクソシ
ストとも呼ばれていた。しかしそのルーカス神父の許に来て
も、行われる儀式や訪れる人々の現す症状に疑問を抱き続け
る主人公だったが…。
主人公の神学生役には舞台出身のコリン・オドノヒューが扮
し、その主人公にエクソシストの真実を見せる神父役をアン
ソニー・ホプキンスが演じている。
他に彼らを取材するジャーナリスト役で、2002年11月4日付
東京国際映画祭(後)で紹介『シティ・オブ・ゴッド』や、
2007年12月紹介『アイ・アム・レジェンド』などに出演のブ
ラジル人女優アリーシー・ブラガ。
また『ハリー・ポッター』シリーズのドビーの声優でも知ら
れるトビー・ジョーンズ、同シリーズの最終章に登場すると
いうキアラン・ハインズ、さらにルトガー・ハウアーらが脇
を固めている。
ヴァチカン大学での講義も受けたマット・パグリオの原作に
基づく脚本は、『ナルニア国物語/第3章』の脚本も執筆し
たマイクル・ペトローニが執筆。この脚本からスウェーデン
出身で、2003年のアカデミー賞外国語映画部門にノミネート
された“Ondskan”(英題名:Evil)などのミカエル・ハフ
ストロームが監督した。
正直に言ってキリスト教の話だから僕らにはなかなかピンと
来ないが、1973年の大ヒット映画でも有名な悪魔払いの実話
が観られるものだ。なお近年その悪魔払いの需要が急増し、
アメリカにも4人の公式エクソシストがいると映画の最後に
記載されていた。
『キラー・インサイド・ミー』“The Killer Inside Me”
1973年に映画化された『ゲッタウェイ』や、1991年『グリフ
ターズ』などの原作者ジム・トムプスンが1952年に発表した
犯罪小説の映画化。
スタンリー・クーブリック監督が1956年『現金に体を張れ』
や1957年『突撃』の脚本で協力を求めたノアール作家の原作
に、2004年5月紹介『CODE46』などのマイクル・ウィ
ンターボトム監督が挑戦した。
1950年代の西テキサスの田舎町での出来事。石油の採掘で振
興するその町で、1人の娼婦が仕事を始める。しかし住民が
それを訴え、保安官補の主人公が実態を調べに行くが、客と
思って準備を始めた女は、保安官と聞いて態度を豹変、彼に
平手を張る。
ところが、その衝撃は彼の身体の奥に秘められた感情を再現
し、彼は女に襲い掛かって女もそれを受け止めてしまう。こ
うして2人の関係は始まったが、その女の許には彼の幼馴染
みで町の権力者である建設業者の息子も出入りしていた。
一方、息子の行状に手を焼いた権力者は女との関係を切らせ
ることを主人公に依頼。さらに主人公の耳には、兄と慕った
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02月13日(日)
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