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On the Production
by 井口健二
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■RED、男たちの挽歌、トロン:レガシー、ウルトラマンゼロ、学校をつくろう、わが心の歌舞伎座、KG+ニュース
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
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『RED/レッド』“Red”
ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マル
コヴィッチ、それにヘレン・ミレンの共演によるアクション
作品。2003−2004年にDCコミックスから3回に分けて発行
されたが、全部で66ページしかないというグラフィック・ノ
ヴェルの映画化。
物語の主人公は、引退した元CIAのフランク。悠々自適の
年金生活だが家族はなく、現在の楽しみは年金担当者の女性
に小切手が届かないと電話をしてそのまま世間話をすること
ぐらいという、ちょっと寂しさもある暮らしぶりだ。
その電話を受けているサラも、実はその仕事に飽き飽きして
いたが、ある日フランクから「そちらに行く用事があるから
会わないか」との誘いを受ける。その誘いに愛読するロマン
ス小説のような危険な情事を夢見てしまうサラだったが…
その当日、いきなり彼女の自宅に現れたフランクは有無も言
わさず彼女を拉致、正に危険窮まりない旅に彼女を連れ出し
た。ただしそれは、フランクを抹殺しようとするCIAの陰
謀に巻き込まれた彼女を守るためのもの。
こうして、彼女の家への攻撃を辛くも逃れたフランクとサラ
は、フランクの昔の仲間だったジョーやマーヴィン、それに
ヴィクトリアらと合流して、CIAが仕掛ける陰謀と対決し
て行くことになる。
共演は、2008年『スパイダーウィックの謎』で母親役を演じ
ていたメアリー・ルイーズ=パーカー。さらにブライアン・
コックス、アーネスト・ボーグナイン、リチャード・ドレイ
ファスといった顔触れで、ちょっと年齢層の高いアクション
ドラマが展開される。
因に題名は、Retired Extremely Dangerousの略となってい
るものだ。
その他には、2009年の『スター・トレック』でマッコイ役の
カール・アーバンらが脇を固めている。監督は、2009年9月
紹介のファンタシー『きみがぼくを見つけた日』などのロベ
ルト・シュヴェンケ。
8月に紹介した『ナイト&デイ』の向こう張るような巻き込
まれ型のスパイアクションで、まあ荒唐無稽と言ったらそれ
までの作品だが、ミレンが実に嬉しそうにマシンガンを撃ち
捲っていたり、フリーマンのひょうひょうとした演技など、
観ているだけで楽しくなった。
それに陰謀の規模が、なるほどそれならと思わせる辺りなの
も気に入ったところだ。DCコミックスの原作には前日譚が
あるようだが、映画は続編も作れるのかな…
『男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW』“무적자”
『レッド・クリフ』などのジョン・ウーが1986年に監督した
「香港ノワール」の元祖とも言われるオリジナルを、自らの
製作総指揮により韓国でリメイクした作品。
原作の後にハリウッドに進出したウー監督には、その出世作
のリメイクの話は世界中の映画会社から寄せられていたのだ
そうだ。その中からウー監督自らが脚本を厳選し、映画化に
踏み切ったのがこの作品ということになる。
その物語は、展開としてはオリジナルとほぼ同じだが、主人
公の兄弟を北朝鮮からの脱北者という設定にして、韓国の国
情に合わせたものになっている。ウー監督は、特にこの兄弟
の設定にも心を引かれたとのことだ。
その兄弟は一緒に脱北しようとしたものの離れ離れになり、
兄だけが韓国に脱出。その後に弟も脱北はするが、すでに兄
はヤクザの道に入っていた…という展開。しかもその再会も
束の間、兄は密輸の取り引きに向かった海外で逮捕収監され
てしまう。
一方、弟は脱北の際の経緯などから兄に対しては強い恨みを
持っていたが、その弟は兄とも親交のあった警察官の許で暮
らし、自らも警官を目指して行くことになる。そして刑事と
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12月12日(日)
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