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On the Production
by 井口健二
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■トロン、ゴースト、マクナイーマ、バーレスク、ソウ・ザ・ファイナル、ハーモニー+製作ニュース・その他
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
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『トロン レガシー』(20分特別フッテージ)
今年12月17日に全世界一斉公開予定のディズニーの新作で、
以前にも7分のフッテージを少し紹介したが、今回は今年の
東京国際映画祭でオープニングを飾った20分間の映像を観る
ことができた。
以前紹介のフッテージでは、トロンの世界に入ってからの様
子だけが紹介されていたが、今回はその前の現実世界からの
導入部を含んでおり、映画の発端部分という感じだ。そこで
は今回の主人公のサム・フリンとその父親との関係などが描
かれていた。
その父親というのは、1982年公開の『トロン』でジェフ・ブ
リッジスが演じていたケヴィン・フリンのことで、紹介され
た映像によると、そのケヴィンはその後はコンピュータ企業
のCEOになっていたが、1986年に再びトロンの世界に旅立
っていたようだ。
しかもそのまま消息を絶った父親の行方を、今回はその息子
が追って行くことになるのだが…。そこには、懐かしいアー
ケードゲーム場の外観からその内部や、そして見覚えのある
マシンなども再現されていた。
脚本は、テレビの人気シリーズ『LOST』などを手掛ける
エディー・キツィスとアダム・ホロヴィッツのコンビ。監督
はPCゲームの“Halo”などを手掛ける一方で、コロムビア
大学に3Dモデルとグラフィックス専門助教授の籍があると
いうジョセフ・コジンスキー。
脚本家も監督も映画は初めてのようだが、製作陣には『ザ・
コア』のショーン・ベイリー、『300』のジェフリー・シ
ルヴァ、それに前作を手掛けたスティーヴン・リスバーガー
らが揃っているから、信用しておこう。
出演は、今年のオスカーを受賞したブリッジスが再登場して
いる他、主演には、2004年5月紹介『トロイ』がデビュー作
というギャレット・ヘドランド。因にヘドランドは、2006年
『エラゴン』などにも出演した若手の有望株だ。
さらに共演者には、2007年11月紹介『ボビーZ』などに出演
のオリヴィア・ワイルド、2009年1月紹介『フロスト×ニク
ソン』などのマイクル・シーン、モデル出身で2007年『ファ
ンタスティック・フォー』などのボー・ガレット、それに前
作でトロンを演じたブルース・ボックスレイトナーも再登場
している。
なお3D撮影には、『アバター』で開発されたフュージョン
・カメラシステムを最新型のSONY CINEALTA F35カメラを用
いて再構築したシステムが使用されたそうだ。
『ゴースト/もういちど抱きしめたい』
1990年に公開されで世界中で大ヒットしたロマンティック・
ファンタシーの名作『ゴースト/ニューヨークの幻』を、現
代の東京を舞台にリメイクした作品。
物語は、愛し合っていた男女の一方が殺されるが、すぐには
昇天せずにゴーストとなって地上に留まる。そして自分が殺
された理由と恋人の危険を察知し、何とかその情報を恋人に
伝えようとするのだが…
まあ、お話自体はオリジナルの通りで、それは主要な台詞ま
で丁寧に踏襲されているものだが、その条件の中で本作は見
事に現代の日本社会を背景にした展開になっている。しかも
現代の日本人ならオリジナルより判りやすい感じのものだ。
その脚本を担当したのは、テレビ脚本家の中園ミホと1995年
『エコエコアザラク』などの佐藤嗣麻子。佐藤は監督も手掛
けた2008年『K−20』や、今年は年末公開予定の『宇宙戦艦
ヤマト』実写版の脚本も担当しているようだ。
オリジナルのファンとしては、いろいろ文句を付けたい人も
出てくるとは思うが、僕はこのやり方で間違ってはいないと
思うし、オリジナルの設定を踏襲することだけに汲々として
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10月31日(日)
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