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On the Production
by 井口健二
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■神様ヘルプ、シークレット、花と蛇3、七瀬ふたたび、ルイーサ、nude、魔法使いの弟子、コップ・アウト+製作ニュース
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『神様ヘルプ!』
2009年夏に公演された穴吹一朗の原作による舞台劇「Tower
of Sugar」の映画化。廃校をお化け屋敷に作り替えてアミュ
ーズメント化を計画している企画会社のスタッフと、その廃
校で25年前に起きた惨劇の被害者たちの霊魂が交錯する。
物語の舞台は「佐藤学園」、25年前の惨劇で廃校に追い込ま
れた学校だが、事件の犯人は未だに行方不明とされていた。
その校舎を使ってお化け屋敷のアミューズメント化が計画さ
れ、その企画のためのプランナーなどが乗り込んでくる。
さらに少し遅れて企画会社の担当者の女性とその上司が現場
にやってくるが、彼女には何か特別な思いがあるようだ。そ
して校舎のお化け屋敷化が進む中、広告写真の撮影モデルに
呼ばれた制服姿の男女の内の2人が校内を探検し始める。
一方、2人の刑事が現在進行中の連続殺人の捜査でその廃校
を訪れていた。またそこには他にも紛れ込んでいる人物がい
て…。やがてその場所で、25年前の惨劇が再現され始める。
その惨劇は、さらに時代を遡る怨念が引き起こしたものだっ
た。
死者の霊魂が観られる能力者のお話というと、1990年『ゴー
スト』や1999年『シックス・センス』など、お手軽なファン
タシーのジャンルとして数多くの映画化がされているが、本
作もその流れを汲む作品と言える。
ただしこのジャンルは、霊魂が見える見えないの辻褄合わせ
が重要で、『シックス・センス』ではそれを確認するための
リピーターが増えたとも言われているものだが…。その辺で
本作はかなり微妙だったようにも感じた。
試写会は1回しか観られなかったので確認できていないが、
特に霊魂は見えないはずの上司の振舞いなどはちゃんと辻褄
が合っていたのだろうか。
それは兎も角、お話の展開自体は制服姿の男女の行動など、
それなりで悪くはないと思うのだが…。一部の役者のお定ま
りのようなギャグは本作で必要だったか否か。その俳優が悪
いとは思わないが、それしか演出できない監督のセンスは疑
問に感じた。
出演は、2008年6月紹介『ギララの逆襲』などの加藤和樹、
2009年7月紹介『悪夢のエレベーター』などの佐津川愛美、
今年3月紹介『ソフトボーイ』などの賀来賢人、前回紹介の
『GARO』などの小西遼生。他に、佐藤めぐみ、キムラ緑
子、佐藤二郎などが脇を固めている。
また主題歌は、1985年チェッカーズの同名の楽曲を加藤和樹
がカヴァーしたもので、これも物語のヒントになっていたよ
うだ。

『シークレット』“시크릿”
昨年5月紹介『セブンデイズ』の脚本を手掛けて青龍映画賞
脚本賞候補などに挙げられたユン・ジェグが監督デビューを
飾った作品。
『セブンデイズ』に続いて、誰かを救うことをテーマとした
“saving”4部作の第2部を成すものだそうで、この後には
ホラーテイストの『マイ・フレンド』、SFテイストの『マ
イ・アース』という作品が続くそうだ。
本作の主人公は、警察で重要犯罪捜査班に所属する刑事。彼
は同僚刑事の行き過ぎを告発するほどの不正を許さぬ熱血漢
だったが、彼自身には自分が運転していた車の事故で愛娘を
死なせてしまったという重荷がのしかかっていた。
そんな主人公が、闇組織のナンバー2の男が殺された殺人現
場で目にしたのは、その朝の別れしなに彼の妻が付けていた
イヤリングと妻の服に付いていたボタン。それにグラスに付
けられた彼の妻が付けていたのと同じ色の口紅の跡だった。
そこで鑑識班が到着する前に咄嗟にそれらの証拠品をポケッ
トに入れ、グラスを始末することにも成功した主人公だった

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07月18日(日)
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