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On the Production
by 井口健二
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■ユニバーサル・ソルジャー、タイタンの戦い、ボーダー、アルゼンチンタンゴ、ザ・ウォーカー、ハングオーバー+製作ニュース
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション』
          “Universal Soldier: Regeneration”
1992年にドイツ出身ローランド・エメリッヒ監督のハリウッ
ド進出第1作として製作され、1999年には続編も製作されて
いるジャン=クロード・ヴァン・ダム主演によるアクション
シリーズの第3作。
優秀な兵士が戦死したときに、その兵士の身体を蘇生して感
覚や感情を持たない冷酷非常な究極の兵士(ユニバーサル・
ソルジャー=ユニソル)を製造する…というのが第1作。し
かし蘇生時に消去されたはずの記憶が一体の兵士に甦ってし
まった。
そして第2作では、アメリカ軍が密かに続けていた研究が、
成果であるはずの蘇生兵士の暴走によって危機に瀕し、その
危機は一体の旧型兵士の活躍で回避されるのだが…。その後
の研究は凍結されていたようだ。
それから10年の歳月が流れて第3作の舞台はロシア。チェチ
ェンの武装勢力がロシア首相の家族を拉致し、チェルノブイ
リの崩壊した元原子力発電所を占拠して政治犯の釈放を要求
する事件が発生する。
しかもその事件には、アメリカ軍から盗み出された最新型の
ユニソルが関与していることが判明する。この事態に軍部は
残されたユニソルを再起動して対抗しようとするのだが、最
新型の威力の前に敗退。残るは旧型の1体だけとなる。
ヴァン・ダムが演じる旧型ユニソルのリュックは、第1作以
降は甦った人間性の研究に協力していたようで、それなりに
老けた姿で登場するのはご愛嬌と言ったところだろう。しか
しアクションは健在で、究極の人間兵器をしっかりと演じて
みせてくれる。
共演は、総合格闘技UFCの元世界王者アンドレイ“ザ・ピ
ットブル”アルロフスキー。映画出演2作目のベラルーシ出
身格闘家が、ロシアを舞台のアクションムーヴィを盛立てて
いる。また第1作で共演したドルフ・ラングレンが再登場す
るのも話題になりそうだ。
監督は、『カプリコン・ワン』などのピーター・ハイアムズ
監督の息子で、独立系の映画作品や格闘技ドキュメンタリー
なども手掛けているジョン・ハイアムズ。今回は父親を撮影
監督に起用して初の大型作品に挑んでいる。
なお原題は、試写会のフィルム上では“Universal Soldier:
A New Beginning”となっていたが、データベースでは邦題
と同じ上記のものの方が採用されているようだ。

『タイタンの戦い』“Clash of the Titans”
1981年にレイ・ハリーハウゼンの製作及びダイナメーション
(人形アニメーションを駆使した合成特撮)で完成された神
話ファンタシー映画のリメイク。オリンポスの神ゼウスと人
間の女性との間に生まれた若者ペルセウスの大冒険が3Dの
画面で再現される。
オリジナルはハリーハウゼンの最後の作品とされ、名作『ア
ルゴ探検隊の大冒険』で描いた神話の世界に再び挑戦してい
るものだが、僕自身は『アルゴ…』の骸骨戦士のような緻密
さに欠け、ゼウスを演じたローレンス・オリヴィエを始めク
レア・ブルームやマギー・スミスなど著名な俳優ばかりが目
立つ、何となく大味な作品だったという印象がある。
しかし、今回リメイクを行ったルイ・ルティリエ監督には、
「子供時代の最高の思い出だった」とのことで、正に誠心誠
意という感じで見事な作品に仕上げられていた。
物語は、ペルセウスがペガサスを駆りメデューサと戦って、
最後は人間界に襲いかかる巨大怪獣クラーケンを倒すまでを
描いており、この粗筋はオリジナルと同じもの。
しかし、オリジナルでは半分人間であるペルセウスが、見方
を変えれば他の神々に馬鹿にされてその対抗心で始める冒険

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04月11日(日)
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