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On the Production
by 井口健二
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■さんかく、冷たい雨に撃て、シュアリー・サムデイ、ザ・エッグ、ソフトボーイ、矢島美容室、鉄男+製作ニュース
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
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『さんかく』
『クローズZERO』などの高岡蒼甫、AKB48の小野恵
令奈、テレビ『私の青空』などの田畑智子の共演による青春
ドラマ。都会のマンションで同棲中の20代後半男女の許に、
その女性の中学生の妹がやってきて…というお話。
映画の巻頭は、通勤電車の横長の座席で隣の男性に頭を預け
てしどけなく寝ている少女の姿。ミニスカートを多少ローア
ングル気味に撮影した映像が、この物語の行く末を暗示して
いる感じだ。
次に写るのはリアにドライヴァーの男がエアブラシで描かれ
た周囲を圧するようなカスタマイズカー。その助手席に乗っ
た女性が携帯電話で連絡を取っている。その女性はてきぱき
としているようではあるが…。
その女性は化粧品の店頭販売員をしているが、何だかマルチ
商法にも引っ掛かりそうだ。一方、運転をしている男性は釣
り具店の販売員をしているが、趣味の車のカスタマイズには
相当の金を注ぎ込んでいるらしく、また周囲には先輩風を吹
かせているようで…
そんなカップルの許にやってきた少女は、最初は殊勝にして
いるが徐々に小悪魔ぶりを発揮し始める。そしてカップルの
間にも波風が立ち始め、それは取り返しの付かない方向へと
進んで行く。
まあ大人の目から見れば馬鹿々々しいかも知れないが、当事
者にとっては案外真剣かなと思えるようなお話が展開してい
る。脚本・監督は吉田恵輔。本作が3作目で実は前の2作も
観ているがサイトにはアップしなかった監督だ。
というのは、前の2作では物語の展開などに何か常識とずれ
ているような感じがして、その感じに僕が着いて行けなかっ
たものだ。それに前2作ではメインの登場人物で中年男性が
出てくるが、その役柄も僕にはしっくり来なかった。
そんな監督の作品だが、今回は中学生と20代後半カップルと
いう人物配置で、その関係が何となく僕には理解できる感じ
がした。もっともそれがその年代の人にも同じ理解かどうか
は判らないが…。取り敢えず今回は、僕にとっての常識の範
囲に納まっていた。
共演は谷沢心、他にAKB48の大島優子も出演している。
他愛ない話だが、それなりに現代の若者像が描けている感じ
もした。
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』“復仇”
2006年9月紹介『エレクション』などのジョニー・トー監督
の最新作。同監督の1999年『ザ・ミッション/非常の掟』、
2006年『エグザイル/絆』に続くノアールアクション3部作
の完結篇とされる作品。
マカオの高級住宅に住む一家4人が襲われ、主人と幼い息子
2人が殺され、主婦も瀕死の重傷を負わされる。そしてその
主婦のフランス人の父親が母国から見舞いに訪れるが、折し
も父親が逗留したホテルで殺人事件が起き、父親はその犯人
を目撃する。
ところがその父親は、警察での面通しで犯人を認めながらも
偽証。その彼らに接触を図り、一家を襲った奴らへの復讐を
依頼する。この依頼を受けた彼らは、父親と共に襲撃現場に
赴き、鋭く検分して瞬く間に犯人を特定するのだが…。
この父親がパリでレストランを営むシェフであったり、さら
に過去に頭に負った怪我のために徐々に記憶を失って行くな
どの設定が絡んで、その父親と依頼を受けた殺し屋たちとの
物語が、壮絶な銃撃戦と共に描かれる。
この父親役に、1963年『アイドルを探せ』や最近では『クリ
ムゾン・リバー2』などの映画出演、さらに66歳を迎えた昨
年もレコードセールス及びツアー興行でフランス国内第1位
を獲得するなどフランスの国民的歌手と言われるジョニー・
アリディが扮し、その渋さを漂わせる演技がタランティーノ
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03月28日(日)
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