ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■月と嘘と殺人、飛べペンギン、今このままがいい、オーケストラ、9+製作ニュース
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『月と嘘と殺人』
共に『テニスの王子様』出身で、どちらも2007年12月に紹介
した『トリコン!!!』に主演の八神蓮と、『そして春風にさ
さやいて』に出演の滝口幸広の主演による作品。この作品に
は他に真山明大、森陽太、池田竜治、浜尾京介、佐藤永典、
高橋優太らの若手男優も出演している。
主人公の2人は警察学校の同期生で、その1人は殉職した父
の跡を継ぐため地域課に配属を希望し、いわゆる交番の巡査
になっている。そしてもう1人は同じ署内の銃器薬物対策係
で麻薬捜査の刑事をしているようだ。
そんな巡査の務める交番の担当区域で連続絞殺事件が起き、
その手口は巡査の父親が殺されたときのものと似ているよう
に見えた。しかも、父親殺しの犯人と思しきやくざの男は証
拠不十分で不起訴となり、別件の軽罪の刑期を終えて町に舞
い戻っていた。
その一方で、バイクに乗った若者による引っ手操り事件が起
き、その現場も絞殺事件お現場に近かった。こうして起きた
2つの事件が思いも拠らぬ繋がりを見せ、事件の全容が明ら
かになって行くが…
この手の若手男優が揃った作品をここでも何本か紹介してい
るが、今回の試写会は一般入場者も入って若手男優たちの握
手会とトークショウも付くというもの。これに似た試写会も
2008年8月紹介『キズモモ』で経験済みだが、そんな試写会
を久し振りに体験した。
それでまあ、そのような作品だろうと高を括って観に行った
のだが…。何というか、内容が意外と重い作品で驚いてしま
った。しかも、題名にある通りのシーンが何度か登場する。
R−12という指定も受けていて、ちょっと今までとは違う感
じだった。
確かに、主演の2人は共に1985年生まれとのことで、そろそ
ろ『テニ王』でもないのかも知れないが、それにしてもこの
物語が会場を埋めた若い女性たちにどのように写ったか、ち
ょっと心配にもなったところだ。そのくらいに重い作品にも
感じられた。
脚本監督は、2002年に鳥羽潤が主演した『RED HARP BLUES』
などの高橋正弥。以前の事件が起きたときに主人公の2人が
どういう立場だったのか、その辺の時系列の辻褄がちょっと
合わないようにも感じたが…。これでいいのだろうか。
共演は、2008年12月期のBS-i系テレビシリーズ『東京少女』
に、当時16歳ながら自作脚本で主演したという福永マリカ。
他に、田中要次、でんでん、鳥羽潤、田中隆三らが脇を固め
ている。

『飛べ、ペンギン』“날아라 펭귄”
前回も紹介した「真!韓国映画祭2009」で上映される作品の
3本目。
現代韓国の庶民の生活を描いたアンサンブル劇と言えるのか
な。どこかの町の市役所の福祉課を課員を中心に繰り広げら
れる4つの物語からなる。
その1つ目のは教育熱心な母親ととそれに振り回される息子
と夫の物語。学習塾にお絵描き教室、1学年上の勉強を進め
る自宅学習など、休む暇もない息子の姿に父親は…韓国が教
育熱心な国というのは聞いているが、その一端が描かれる。
2つ目は、その母親が勤める福祉課に男女2人の新人が配属
されて、歓迎会や夜の飲み会などが続けられる。しかし、乗
りの良い女子に対して男子の乗りが今一で、1人の先輩が彼
に辛く当るが…日本の職場にもありそうな物語が繰り広げら
れる。
3つ目は、課長の一家の物語。教育のために妻と2人の子供
はアメリカに移住。その家族が休みで帰国するが…。映画の
中では、子供の教育を親鳥に準えて、「ペンギンは1年に一
回しか子供に会えない」という台詞があり、題名もそこから
取っているようだ。

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02月14日(日)
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