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On the Production
by 井口健二
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■恐竜ランド、ホースメン、女の子ものがたり、孫文、南の国のフリムン、Elic Clapton & Jeff Beck Live、白日夢+製作ニュース
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。 ※
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『マーシャル博士の恐竜ランド』“Land of the Lost”
アメリカでは1974年から3年間に亙って放送されたお子様向
け30分SF冒険シリーズからの映画化。
僕はオリジナルのシリーズは観ていないが、2005年5月15日
付のサイトの記事でも紹介したように、当時の番組を手掛け
今回の製作も務めるクロフト兄弟は典型的な子供番組の製作
者。当時の番組脚本家に錚々たるメムバーが並んではいるも
のの、同兄弟の別の作品などから想像するとあまり大掛かり
な作品だったとは思えない。
そんなオリジナルから今回は、2004年『レモニー・スニケッ
トの世にも不幸せな物語』のブラッド・シルバーリングの監
督、2006年『主人公は僕だった』のウィル・フェレルの主演
で映画化が行われた。
物語は、タキオン理論により時空を超越する装置が作れると
主張したものの、学会からは無視された科学者が主人公。彼
はその装置を完成し、彼の理論が正しいことを証明したいと
息巻く女性と共に実験を行う。そして2人は、実験に巻き込
まれた男性と共にパラレルワールドに到達するが…
何とも安易な発端の設定だし、そこから後のお話の展開もあ
まりSF的とは言えないものに終始する。とは言え元々がお
子様番組の映画化、そういう気分で観ればこれも有りという
感じの作品だ。
ただし主演のフェレルは、2007年10月に紹介した『俺たちフ
ィギュアスケーター』や昨年6月紹介の『俺たちダンクシュ
ーター』の主演でもあり、そのアクの強さは相当と言える俳
優。そのアクの強さがこの作品にも随所に現れている。
したがって、そんなフェレルの演技を気楽に楽しめれば本作
も充分に楽しめるものだが、何かに引っ掛かるとちょっと厳
しくなってしまうかも知れない。そんなことにならないよう
に出来るだけお気楽に楽しみたいものだ。
共演は、1998年『スカートの翼をひろげて』や2005年『GO
AL』などのイギリス人女優アンナ・フリエル。他に『トロ
ピカル・サンダー』などのダニー・マクブライド、SNLの
脚本演出を手掛けるヨーマ・タッコンらが登場する。
『ホースメン』“The Horsemen”
『アルメゲドン』などのマイクル・ベイ監督が立上げたホラ
ー専門プロダクション=プラチナム・デューン製作の作品。
新約聖書「ヨハネの黙示録」第6章に準えた連続猟奇殺人事
件が、デニス・クェイドの主演で描かれる。
事件の発端は、凍結した川面で発見されたある物体。そして
その物体の置かれた現場には、その周囲の東西南北に位置す
る木に、それぞれ‘come and see’というメッセージが残さ
れていた。
物語の主人公はその事件を追う刑事。最近妻を亡くした刑事
には2人の息子がいたが、まだ幼い弟の面倒は高校生の長男
に任せきりで、そのことには負い目を感じていた。だから長
男がチケットを手に入れたスポーツ観戦にも一緒に行く約束
をするのだが、折悪しく呼び出しの電話が鳴ってしまう。
それはリグに宙吊りにされた死体。しかもその内臓の一部が
抜かれていた。さらにそこにも‘come and see’というメッ
セージが…そしてそのメッセージが聖書からの引用であるこ
とが判明し、それはさらなる惨劇も暗示していた。
聖書の言葉というのは普通に読むと意味不明のものが多く、
そこにはいろいろな解釈も存在する。そしてこの「ヨハネの
黙示録」でも、その最悪の解釈は人類の滅亡を意味するとも
されているもののようだ。そんな最悪のシナリオも含めて、
いろいろな背景の絡んだ物語が展開されて行く。
共演は、被害者の養女役にチャン・ツィイーの他、 2005年
『サムサッカー』のルー・テイラー・プッチ、前回紹介した
『アドレナリン2』のクリフトン・コリンズJr.など。
脚本は、2005年にザ・ロックが主演した『DOOM』(PC
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07月19日(日)
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