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On the Production
by 井口健二
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■第174回
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※このページは、SF/ファンタシー系の作品を中心に、※
※僕が気になった映画の情報を掲載しています。 ※
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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
* *
まずは新年最初はめでたく選出の話題から、アメリカ議会
図書館が選定する永久保存すべき映像の最新版に、『シンド
バッド七回目の航海』と『ターミネーター』、それに1933年
版『透明人間』の選出が発表された。
この選出は1989年から毎年25本ずつ行われてきたもので、
すでに『スター・ウォーズ』や『2001年宇宙の旅』なども選
ばれているが、その合計が500本となる記念の25本の中に上
記の3本が選ばれたものだ。因に、昨年は『バック・トゥ・
ザ・フューチャー』と『未知との遭遇』が選ばれている。
一口に500本と言っても、短編やドキュメンタリーも含め
て数10万本以上あると考えられるアメリカの映像作品の中か
らの選出ということで、それだけでも素晴らしいものだが、
実はその中に、少なく見積もっても30本以上のSF/ファン
タシー系の作品が選出されており、僕としてはそれも嬉しく
なってしまうところだ。
すでに選ばれている作品では、『博士の異常な愛情』『ブ
レードランナー』『E.T.』『エイリアン』『地球の静止す
る日』『猿の惑星』から、『ナイト・オブ・ザ・リビング・
デッド』『ハロウィン』まで様々あるが、まだまだ選ばれて
欲しい作品はたくさんあるところで、それも来年以降に期待
したい。
なお2008年版には、1972年『脱出』、1967年『冷血』や、
1954年『大砂塵』なども一緒に選ばれており、一般映画の名
作と呼ばれる作品もまだまだ選出が続いているものだ。
* *
ここからは製作ニュースで、その新年1本目は、遂に本格
始動したディズニー製作“TRON 2.0”の情報から。
1982年に公開された電脳SF映画『トロン』の続編に関し
ては、実は2002年2月1日付第8回で最初に報告しているも
のだが、この時の計画は、結局2003年に発表されたヴィデオ
ゲーム版の“TRON 2.0”として完成されたものだ。因にこの
ゲームからは、2004年“Tron 2.0: Killer App”という続編
も発表されている。
これに対して映画の情報は、2005年2月15日付第81回でも
紹介しているが、この時はリメイク計画として、ブライアン
・クラグマン、リー・スタンタールという脚本家チームの名
前が挙がっていた。しかしこの計画は、その後は立ち消えに
なってしまったようだ。
その情報が続編として再登場してきたもので、実はこの情
報も2007年9月15日付第143回の頃からちらほらと聞こえて
いたが、今回の発表では出演者として、前作に主演のジェフ
・ブリッジスと、前作のトロン役でその後のヴィデオゲーム
の声優も務めたブルース・ボックスレイトナーの登場も報告
され、本格的な続編の計画となっているものだ。
そしてこの作品に、2007年11月紹介『ボビーZ』に出演の
オリヴィア・ワイルドと、2008年5月紹介『近距離恋愛』に
出ていたビュー・ガレットの2女優の出演も発表された。た
だしこの2人の役柄では、ワイルドはヴァーチャル世界でマ
スター・コントロール・プログラム(MCP)との戦いを支
援する労働者、ガレットはヴァーチャル世界の女神となって
おり、物語の主人公はそれ以外にいるようだ。
と言っても、ブリッジスやボックスレイトナーが主演とい
うことはないようで、噂ではこの主人公役に、新作の“Star
Trek”で若き日のマッコイ役を演じているカール・アーバン
の出演の情報も流されている。
脚本は、テレビシリーズ“Lost”などの製作総指揮も務め
るアダム・ホロウィッツとエドワード・キトシスが担当。ま
た監督には、第143回で紹介したように“Logan's Run”にも
起用の報告されているCF監督のジョセフ・コジンスキーが
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01月01日(木)
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