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On the Production
by 井口健二
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■第167回
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※このページは、SF/ファンタシー系の作品を中心に、※
※僕が気になった映画の情報を掲載しています。 ※
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今回は記者会見の報告から。
9月3日に、『アイアンマン』に主演したロバート・ダウ
ニーJr.の来日記者会見が行われた。例によって今回の作品
に対する質疑応答は採録しないが、全体的には本人が「今年
は25年の俳優人生で最高の1年だ」と語っていたのが印象的
だった。因に、25年前の1983年には“Baby It's You”とい
う作品に出演して、初めてロバート・ダウニーJr.の名前で
クレジットされたものだ。
そして記者会見では、最後に次回作について聞いてくれた
人がいて、その答えとしては、「“Iron Man 2”は、監督の
ジョン・ファブローと検討を始めている。もっと人間トニー
・スタークとアイアンマンの関係を追求したものにしたい」
と語っていた。
なおこの“Iron Man 2”については、ジョン・ファブロー
監督の発言も海外から伝わってきているが、それによると、
物語は全3部作で考えられているようだ。つまり“Iron Man
2”の後に“3”もあるということだ。そしてその中には、
原作コミックスに登場する怪人との対決も検討されていると
いうが…。そこには東洋の神秘みたいな存在もあるようで、
現実的なハイテク中心で描かれた第1作との擦り合わせは、
かなり慎重に行う必要がありそうだ。
また第2作には、原作の中にあるトニーの最も人間的な部
分も描かれることになるそうで、その検討はファブロー監督
と、同じく俳優出身で“Tropic Thunder”の脚本を手掛けた
ジャスティン・セロックス、それにダウニーJr.の3人で行
っていることも明らかにされていた。つまり第2作の検討は
いずれも俳優出身の3人で行われているようだ。
それからこの会見の後で、僕は次の試写会のために急いで
会場を飛び出したのだが、ちょうど車寄せでダウニーJr.が
ファンへのサインに応じていて、その後ろを高校生ぐらいの
男子数人が歩いていた。そして彼らが「何だ、何だ」と騒い
でいたので、「『アイアンマン』のダウニーJr.だよ」と教
えてやると、「わ、本当だ。あの変身する親父だ」との反応
で、案外プロモーションは浸透していると感じられた。
本作の最大のターゲットは、正に中高校生の男子だと思わ
れるので、この線での浸透を頑張ってもらいたいものだ。
記者会見は他にもあったが、ここでの報告は以上にして、
以下は製作ニュースを紹介しよう。
* *
まずは、前回もいくつか紹介したが続編の話題で、最初は
これも前回『リディック』の続編について報告したヴィン・
ディーゼルが、『トリプルX』の続編についてもコロムビア
との交渉に入ったことが報道されている。
オリジナルの“xXx”は2002年にディーゼルとアーシア・
アルジェントの共演で映画化されたもので、ディーゼル扮す
る過激で違法なXスポーツの英雄ザンダー・ケイジが、3つ
の罪で重罰を受けることが確定し、それを逃れる途として政
府機関の手先となることを要請される…というもの。前年の
『ワイルド・スピード』に続くロブ・コーエン監督とのコン
ビでは、コーエン監督のメカフェチ振りも爆発、ディーゼル
のちょい悪振りも大爆発で、ヨーロッパが舞台のアクション
も見事に決まり、ディーゼルの人気を確定させた作品だ。
そしてその続編については、実は2005年にも“xXx: State
of the Union”という作品が作られたのだが、元々はディー
ゼルに出演が交渉されたものの断られ、コーエン監督も降板
したこの作品は、『007ダイ・アナザー・デイ』のリー・
タマホリ監督、アイス・キューブ主演で製作されたものの、
日本では未公開に終ってしまった。その第3作というか、正
に第1作の続編となる作品が、しかもコーエン監督の再登板
の交渉と共に進められているというものだ。
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09月15日(月)
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