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On the Production
by 井口健二
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■クローン・ウォーズ、シャカリキ!、夢のまにまに、ハムナプトラ3、アキレスと亀、練習曲、ブロークン
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。     ※
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『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』
             “Star Wars: The Clone Wars”
1977年から2005年まで続いた実写映画『スター・ウォーズ』
サーガからスピン・オフされたアニメーション作品。
元々は全米で今秋スタートする子供向けテレビシリーズの長
編プレミアという感じの作品で、特に子供のジェダイが活躍
するなど工夫が凝らされている。ただし物語は、エピソード
UとVの間を繋ぐもので、SWの全体像の形成ではそれなり
の意味は持つものだ。
因に同様のテレビシリーズは、2003年から2005年までの映画
版のエピソードUとVの公開の間にも放送されていたことが
あるが、今回はそれを仕切り直すことになるもので、それな
りに気合いの入った作品にもなっているようだ。
とは言え、元々が子供向けテレビシリーズということでは、
お話は単純明快になるが、その分、無邪気さに溢れると言う
か、それこそ1977年の第1作で僕らが刮目した冒険心満点の
作品になっている。
物語は、共和国と帝国との全面戦争となったクローン戦争も
激化している頃が背景。オビ=ワンはジェダイ軍の将軍とな
り、アナキン・スカイウォーカーはジェダイに昇格、オビ=
ワンの片腕として活躍している。
そんなときジャバ・ザ・ハットの息子が誘拐され、ジェダイ
に救出の要請が来る。それは共和国にとっては、ジャバ・ザ
・ハットが支配する辺境地区の輸送路を確保するためにも重
要な意味を持つものだった。
そこで、オビ=ワンとアナキンに司令が届き、オビ=ワンが
ジャバ・ザ・ハットとの交渉に向かう一方で、アナキンは新
たに配属されたパダワンのアソーカと共に息子の救出に向か
うが…そこには帝国の陰謀が待ち受けていた。
これに、ヨーダ、アミダラ、パルパティーン、R2−D2、
ドゥークー、メイス・ウィンドゥ、C−3POらも登場して
物語が進められる。因に、ドゥークー以下の3名の声優は、
クリストファー・リー、サミュエル・L・ジャクスン、アン
ソニー・ダニエルスが担当している。
基本的には戦闘シーンの羅列という面もあって、それ自体は
いささかやりすぎの感じもあるが、現在も戦争当事国である
アメリカではこれくらいの刺激がないと現実を超えられない
のかもしれない。
でもまあそんなことは別にして、白兵戦やドッグ・ファイト
など、『スター・ウォーズ』サーガのいろいろな要素が手際
よく集められた作品にもなっている。そんなアクション映像
を再度楽しめる作品というところだ。
ただし、本編で活躍するアソーカは実写版のエピソードVに
は登場してこない訳で、この後に続くはずのテレビシリーズ
ではどう処理するのか、その辺はちょっと心配になった。

『シャカリキ!』
『め組の大吾』などでも知られる漫画家曽田正人が1992年か
ら95年まで少年チャンピオンに連載した同名のデビュー作の
実写映画化。
過去の栄光はあるものの、ある事情から落ち目になった高校
の自転車部が、廃部の危機の中、子供の頃から坂道を自転車
で登ることだけを目標にしてきた新入生を引き込んで再度の
栄光を目指すが…
インターハイのロードレースというのは、現在では個人戦し
かないそうだが、原作の漫画が連載されていた当時はまだ団
体戦があったらしい(平成12年まで実施)。そんなちょっと
ノスタルジックな部分も含む青春ドラマが展開する。
巻頭、盆地に広がる市街地を向かいの山まで真っ直ぐに伸び
た道が登場する。こんな道が本当にあるかどうかは知らない
が、もしあったら、僕も自転車で手前から勢いを付けて真っ
直ぐそこを登ってみたくなったかも知れない。主人公はそん
な夢を持って育ってきた。
それがクライマックスのロードレースへと繋がって行く構成

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07月27日(日)
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