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On the Production
by 井口健二
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■第162回
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※このページは、SF/ファンタシー系の作品を中心に、※
※僕が気になった映画の情報を掲載しています。    ※
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 気持ちも新たにして、今回はこんな話題から。
 6月24日、アメリカのSF/ファンタシー&ホラー・アカ
デミー選出によるサターン賞の発表があった。その映画部門
だけ紹介しておくと、
 作品賞は、SF『クローバーフィールド』、ファンタシー
『魔法にかけられて』、ホラー『スウィーニー・トッド』、
アクション/アドヴェンチャー『300』、アニメーション
『レミーのおいしいレストラン』、海外作品『イースタン・
プロミス』となっている。
 演技賞は、主演男優:ウィル・スミス(アイ・アム・レジ
ェンド)、主演女優:エイミー・アダムス(魔法に…)、助
演男優:ハヴィエル・バルデム(ノー・カントリー)、助演
女優:マーシャ・ゲイ・ハーデン(ミスト)、若年俳優:フ
レディ・ハイモア(奇跡のシンフォニー)
 また、監督賞:ザック・スナイダー(300)、脚本賞:
ブラッド・バード(レミー…)、音楽賞:アラン・メンケン
(魔法に…)
 さらに、衣裳賞は『スウィーニー・トッド』、メイクアッ
プ賞は『POTC:ワールド・エンド』、特殊効果賞は『ト
ランスフォーマー』がそれぞれ受賞した。
 まあ僕としては、SF作品賞などには、多少異議も挟みた
くなるが、概ねこんなものだろう。
 因に、僕は1970年代にこの団体に一時登録したが、当時は
投票用紙が送られてきても日本で観られた作品はほとんどな
く、試写会の案内も会場がロサンゼルスでは観に行くことも
できず、結局登録の更新をしなくなってしまったものだ。で
も今回の発表リストを観ても、ほぼ全作品が日本公開されて
いるもので、隔世の感という言葉はこういうときに使うのだ
と実感した。
        *         *
 もう一つ選出関係の話題で、映画研究団体American Film
Institute(AFI)の選出による10のジャンルのアメリカ
映画トップ10が発表されている。
 その10ジャンルの内、SF部門は、
1位:2001年宇宙の旅
2位:スター・ウォーズ:エピソードIV
3位:E.T.
4位:時計仕掛けのオレンジ
5位:地球が静止する日
6位:ブレード・ランナー
7位:エイリアン
8位:T2
9位:盗まれた町
10位:バック・トゥ・ザ・フューチャー
ということで、『禁断の惑星』やジョージ・パルが無視され
たのは多少気になるが、今に繋がっている作品ということで
は、こうなるのかも知れない。
 一方、ファンタシー部門は
1位:オズの魔法使い
2位:LOTR/旅の仲間
3位:素晴らしき哉!我が人生
4位:キング・コング
5位:三十四丁目の奇跡
6位:フィールド・オブ・ドリームス
7位:ハーベイ
8位:恋はデジャヴ
9位:バグダッドの盗賊
10位:ビッグ
とのことで、こちらは『ハリー・ポッター』やアメコミ系の
作品が無視されたことに、本国でも疑問の声が上がっている
ようだが、最近の作品にはいろいろ柵があるのかな…という
ところだ。
 因に選出は、2007年12月31日までに公開されたアメリカが
製作/創作の中心となっている英語作品が対象とのことで、
各ジャンル50本ずつ計500本の候補作品の中から、監督、脚
本家、俳優などの映画人と、評論家、研究者など1500人以上
の人たちによって選出されたものだそうだ。
 なお、他のジャンルは第1位だけ紹介しておくと、アニメ
ーション『白雪姫』、ロマンティックコメディ『街の灯』、
西部劇『捜索者』、スポーツ物『レイジング・ブル』、ミス
テリー『めまい』、ギャング物『ゴッドファーザー』、法廷
劇『アラバマ物語』、歴史物『アラビアのロレンス』となっ
ていた。
 因にこの団体も、昔機関誌が出ていた頃は入っていたが、
雑誌の廃刊で脱会したものだ。

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07月01日(火)
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