ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460285hit]
■フールズ・ゴールド、シューテム・アップ、サンシャイン・デイズ、百万円と苦虫女、あの日の指輪を待つ…、シークレット・サンシャイン
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。 ※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石』
“Fool's Gold”
『10日間で男を上手にフル方法』のマシュー・マコノヒーと
ケイト・ハドソンが再共演したロマンティック・コメディ・
アドヴェンチャー。
カリブ海を舞台に、1715年に沈んだとされるスペイン艦隊に
積まれたスペイン王から妃への贈り物(宝箱40個分の財宝)
を巡って、トレジャーハンターの男とその元妻が冒険を繰り
広げる。
主人公は、長年スペイン王の財宝を探していたがその資金も
尽き、地元のギャングから借りた金も返せないまま、頼りの
ボートが爆発沈没してしまう。ところがその沈没の副産物で
彼は探し求めていた財宝の手掛かりを掴む。
しかし、地元のギャングがそんな彼の話に耳を傾けるはずも
なく、彼は敢えなく海の藻屑に…。しかもそのギャングは、
彼の掴んだ手掛かりを主人公の師匠だったトレジャーハンタ
ーのベテランに持ち込んで財宝捜しを続行する。
一方、辛くも海底からの脱出に成功した主人公は、離婚調停
中の妻の待つ判事の許に急ぐが…。そこにクルーザーでやっ
てきた大金持ちの男性やその愛娘も加わって、財宝捜しの大
冒険が開幕する。
昨年末の『ナショナル・トレジャー2』に続いて、今年5月
には『インディ4』と、大掛かりなトレジャー・ハンター映
画が続く中で、本作はどちらかというと小振りな作品になっ
てしまいそうだ。
でも本作は、その分人間的な面白さを追求している面もある
作品で、その辺はマコノヒー+ハドソンのコンビに、ドナル
ド・サザーランド、レイ・ウィンストンらが脇を固めて盛り
上げている。また、サザーランドの娘役を演じたアレクシス
・ジーナという新人女優がちょっと光っているようにも感じ
られた。
原案脚本は、『アナコンダ2』などのジョン・クラフリンと
ダニエル・ゼルマン。監督は、2005年のウィル・スミス主演
作『最後の恋のはじめかた』などのアンディ・テナント。
もっと、パロディ的な要素があっても良かったか…とも思え
るが、まあ、堅実に楽しめるという感じの作品だ。
『シューテム・アップ』“Shoot'em Up”
上映時間86分。その間に25,000発の銃弾が発射される。しか
もその射撃戦はトリッキーというより荒唐無稽。正にBムー
ヴィの典型のような作品だが、そんな作品に、クライヴ・オ
ーウェン、モニカ・ベルッチ、ポール・ジアマティが共演し
ている。
しかも観ていると、この3人が出演したのも判るような気が
してくる。何しろアクションが無茶苦茶に面白い。その上、
そのアクションの裏で進んでいる政治的な大陰謀。その辺の
物語のうまさも出色と言える作品だ。
物語は、オーウェン扮する男が道端のベンチに座っていると
ころから始まる。そこに1人の妊婦が通り掛かる。そしてそ
の後を、拳銃を構えた男が追って行く。その様子に何かを感
じた主人公はその後を追うが…
主人公は最初は銃器は持っていない。ところがさすが銃の国
アメリカでは、瞬く間に銃器が手に入り、最初は女性をかば
いながら、次には産まれたばかりの赤ん坊を抱いて、主人公
の逃亡劇が始まる。
その逃亡劇に巻き込まれるのがベルッチで、さらに彼らを追
うボスがジアマッティ。このボスが、何しろ赤ん坊を目指し
て大量の兵隊を投入してくる。何でそこまでするのかは…話
が進むにしたがって徐々にその背景が明らかになって行く。
この物語の展開も抜群に巧いし、しかもその間に繰り広げら
れるガンファイトの面白さ。主人公は百発百中だし、対する
敵の銃弾はまず当らない。さらに、主人公は敵の繰り出す作
戦を尽く事前に見破って対処して行くのだ。
この辺は本当に荒唐無稽なのだが、そんなことはどうでも良
[5]続きを読む
04月06日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る