ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460310hit]

■第141回
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 まずはこの話題から。
 前回、レナード・ニモイ、ウィリアム・シャトナーの登場
と、若き日のスポック役に“Heroes”のザカリー・クィント
の起用が決定したことを紹介したが、その時に未定だった若
き日のカークを含む出演者募集の案内が紹介された。それに
よると、各役柄の条件は
 まず、若き日のカークは、23−29歳。身長180cm以下。美
形。生意気で自信家。生真面目なタイプで、運動能力に優れ
ている。
 若き日のマッコイは、28−32歳。黒髪で碧眼。スマートで
知性があり、少し危険を好むタイプ。
 若き日のウーラは、25歳前後。アフリカ系アメリカ人。聡
明で美人。勇気があって快活、お転婆なところもある。大勢
の男の兄弟の中で育ったという設定。
 若き日のスールーは、25−32歳。アジア系アメリカ人。日
本人が望ましい。順応性があり、有能で献身的。多少向こう
見ずなところもある。
 若き日のスコッティは、28−32歳。完璧なスコットランド
訛りが必要
となっている。
 ということは、エンタープライズ号のクルーはほぼ全員登
場することになるようだ。ここで海外のメディアでもチェコ
フの名前がない…と言うことになっていたが、実はこの役に
関しては、すでにアントン・イェルチンというロシア生まれ
の俳優が決定済だそうだ。
 つまり、オリジナルの主要クルーは全員顔を揃えることに
なる訳だが、ここで問題になるのは、チェコフはオリジナル
シリーズの第1シーズンにはいなかったということ。第1シ
ーズンにはジャニスという別のレギュラーがいたもので、チ
ェコフの登場は第2シーズンになってからだった。
 一方、スポックはカークの前のパイク船長の頃からエンタ
ープライズに乗り組んでいたもので、この流れから、今回の
“Star Trek XI”の物語は、カークとスポックの宇宙アカデ
ミーでの出会いと、エンタープライズでの再会を描くことに
なりそうだが、そこにチェコフの登場は…?と、いろいろ考
えてしまうところだ。
 そしてそのパイク船長役には、実は監督のJ・J・エイブ
ラムスが、当初は『M:I3』で協力したトム・クルーズの
カメオ出演を希望していたというのだが、昨年来の事情でそ
れは叶いそうもなくなった。そこで替ってラッセル・クロウ
に交渉しているという噂もあるようだが、このクラスの男優
というのはなかなか難しそうだ。いっそトム・ハンクスも良
いと思うが…。この役が誰に決まるかも注目になりそうだ。
 なお、オリジナルのレギュラークルーでは、もう一人、マ
ッコイの助手の看護婦チャペルも名前が挙がるところだが、
オリジナルでメイジェル・バレットが演じたその役柄の募集
は、今回はされていないようだ。
 撮影は、11月5日に開始、全米公開は2008年12月の予定に
なっている。評判が良ければシリーズ化も期待されるところ
だが、さてどうなりますか。
        *         *
 次はキネ旬にも載せる情報で、
 まずは、2005年7月1日付第90回で紹介した故スティーヴ
・マックィーンの遺品から見付かった企画“Yucatan”につ
いて、ワーナーと新たに優先契約を結んだ監督のMcGが、そ
の映画化を手掛けることを発表した。
 今回の契約は、McGが『チャーリーズ・エンジェル』で成
功を納めたコロムビアから移籍するものだが、実はMcGは、
昨年ワーナーから公開した“We Are Marshall”が成功し、
さらにテレビ番組の製作契約もワーナーと結んでいて、それ
らを交々併せての契約となったようだ。
 そしてその最初の3本の計画が発表され、まずは、『リト
ル・ミス・サンシャイン』を手掛けたマイクル・アーントと

[5]続きを読む

08月15日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る