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On the Production
by 井口健二
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■第138回
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 『スクール・オブ・ロック』で大ブレイクしたジャック・
ブラックが、再び教師役を演じる計画が発表されている。
 作品はワーナー製作で、題名は“Man-Witch”。お話は、
ブラック演じる先生が、ある日突然、自分に備わる魔法能力
を発見。魔女集会に参加して魔女学校への入学を説得される
のだが、そこでは彼以外のクラスメートは全員少女だった…
というもの。ジョッシュ・ストールバーグとボブ・フローズ
ハイムのオリジナルアイデアから、ブロードウェイでも活躍
するジェイ・ライスが現在脚色中で、2004年“Starsky and
Hutch”などを手掛けたトッド・フィリップスが監督。製作
は、“I Am Legend”なども手掛けるニール・モリッツが担
当している。
 パロディの要素がどのくらいあるか判らないが、『ハリー
・ポッター』シリーズも製作しているワーナーで魔法学校も
のとは、ちょっと大胆な計画だ。
 なお、ブラックの近作では、キャメロン・ディアス共演の
“The Holiday”が昨年公開されているが、今年後半には、
ノア・バウムバック監督の“Margot at the Wedding”と、
ミシェル・ゴンドリー監督の“Be Kind Rewind”が相次いで
公開され、声の主演を務めるドリームワークスアニメーショ
ン作品“Kung Fu Panda”が製作中。また、次回作にはコロ
ムビア製作のハロルド・ライミス監督作品“Year One”への
出演が発表されたところで、今回紹介の作品はその後になる
ようだ。
 因に、コロムビアで進められている“Year One”は、ステ
ィーヴ・カレルがブレイクしたことでも知られる人気テレビ
シリーズ“The Office”に主演している俳優監督のジャド・
アパトゥが製作を担当しているもので、『ゴーストバスター
ズ』シリーズなどの俳優監督のライミスが、“The Office”
の脚本家たちと共同で自らのアイデアに基づく脚本を執筆し
ている。またライミスは“The Office”のエピソード監督も
務めているそうだ。
 従ってブラックとしては、“The Office”のチームに単身
飛び込んで行くことになるもので、そういう条件でのブラッ
クの活躍も注目されるところだ。
        *         *
 パラマウント傘下のドリームワークスと、ユニヴァーサル
の共同製作で、“Cowboys & Aliens”というグラフィックノ
ヴェルの実写映画化の計画が発表された。
 この原作は、『メン・イン・ブラック』などのマリブ・コ
ミックスから発表されていたもので、最初の映画化の計画は
2002年以前にドリームワークスで立上げられた。しかしその
計画は実現せず、その後、2004年頃にはプラティナム・スタ
ジオとエスケープ・アーチスツの共同製作によりソニー傘下
で進められていたこともあったものだ。実はその頃に、この
ホームページでも紹介したつもりだったが、何故か落として
しまっていたらしい。
 物語は、19世紀初頭のアリゾナを舞台に、対峙していたカ
ウボーイとアパッチ族の間にエイリアンの宇宙船が不時着。
エイリアンの司令官は地球を占領しようとするが、カウボー
イとアパッチたちが一致協力してそれに立ち向かうというも
の。元々はコミックスで発表されていたが、昨年同じコンセ
プトでグラフィックノヴェルが刊行され、今回の計画はそれ
に基づいて再度映画化権が設定されたようだ。
 その権利をドリームワークス+ユニヴァーサル両社が獲得
したものだが、両社の共同製作では、『グラディエーター』
『ビューティフル・マインド』などの成功例があり、実現が
期待される。なお脚色には、『トゥモロー・ワールド』でオ
スカー候補になったマーク・ファーガスとホーク・オスビー
の契約も発表された。

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07月01日(日)
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