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On the Production
by 井口健二
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■第135回
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 今回はこの話題から。
 2005年にワーナーが配給した青春映画“The Sisterhood
of the Traveling Pants”(旅するジーンズと16歳の夏)の
続編が6月に撮影開始され、前作に主演したアメリカ・フェ
レーラ、アンバー・タンブリン、アレクシス・ブレーデル、
ブレイク・ライヴリーの4人が揃って再登場することになっ
た。
 前作の物語は、今まで何時も一緒に行動してきた高校生の
女子4人組が、初めて夏休みを別々の場所で過ごすことにな
り、全員にフィットする不思議なジーンズパンツを順番にそ
の旅先に送って幸運を共有しようとするもの。それぞれの恋
愛や失恋、将来への期待や不安など、甘酸っぱい青春ドラマ
が観光映画のような素晴らしい風景の中で描かれた。
 この作品は、アン・ブレイシャーズという作家が、2001年
から1年おきに発表している原作シリーズに基づくもので、
原作では今年1月にシリーズ4巻目の“Forever in Blue”
が出版されている。そして今回は、間を飛ばしてその第4巻
が続編として映画化されるものだ。因に今回の主人公たちは
それぞれ大学生となり、トルコ、ギリシャ、ニューヨーク、
ヴァーモント、プロヴィデンスなどで夏休みを過ごす。
 なお、主演の4人では、フェレーラは現在“Ugly Betty”
の主人公を演じて大人気となっており、タンブリンは『呪怨
2』に主演の他、“Babylon Fields”という新作テレビシリ
ーズに主演が予定されている。またブレーデルは、前作当時
すでに『シン・シティ』にも出演していたが、現在は好評だ
ったテレビシリーズ“Gilmore Girls”へのレギュラー復帰
が濃厚とされる。さらに、ライヴリーは“Gossip Girls”に
レギュラー出演中など、それぞれがテレビシリーズで主演や
レギュラーを持つ人気者になっており、今回はその原点とも
言える作品への再結集となるものだ。
 監督は、マライア・キャリーなどのミュージックビデオを
手掛け、すでにフォーカス製作の“Something New”という
作品で長編デビューしているサナナ・ハムリ。脚本は、前作
を共同で手掛けたエリザベス・チャンドラー。
 撮影は、6月3日にギリシャで開始され、その後にニュー
ヨークとコネチカットに移動する。因に前作公開時のレーテ
ィングはPGだったが、今回はPG-13を予定しているそうだ。
        *         *
 またまたレオナルド・ディカプリオの情報で、『マイアミ
・バイス』のマイクル・マン監督、『アビエイター』の脚本
家ジョン・ローガンと組む計画が発表された。
 計画されているのは、題名は未定だが、1930年代のMGM
スタジオを舞台にした作品で、ディカプリオはスタジオ所属
のスターが起こしたスキャンダルを揉み消す私立探偵を演じ
る。そして中心となる事件では、若いスターの卵による夫殺
しを揉み消すことになるようだ。また、映画にはジュディ・
ガーランドや、1991年にウォーレン・ベイティの製作主演で
その人生が映画化されたバグジー・シーゲルの登場もあると
いうことだ。
 脚本は、マンとローガンが昨年9月から検討を重ねてきた
もので、ディカプリオも数ヶ月前からそれに参加してきたと
言われている。なおマンは、当初『アビエイター』も自らの
監督作品としてローガン、ディカプリオと進めていたものだ
が、当時の監督には、『アリ』と『インサイダー』といった
実話に基づく作品が続いていたことと、同様のヒューズの伝
記に基づく企画が競合して早急に製作する必要が生じ、やむ
なくマーティン・スコシージに監督を依頼、自分は製作に下
がったものだ。
 従って本作は、ディカプリオにとっては、念願のマン監督

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05月15日(火)
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