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On the Production
by 井口健二
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■第114回
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。 ※
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まずは、前回予告したスティーヴン・スピルバーグによる
宇宙SF映画の情報から。
スピルバーグとパラマウント映画は、探究者たちがワーム
ホールを抜けて、他の次元に到達する宇宙の旅を描いた作品
の計画を進めることを発表した。この計画はリンダ・オブス
ト製作の下で進められ、スピルバーグは本作の監督も希望し
ているということだ。
この計画の大本は、カリフォルニア工科大(カルテック)
のキップ・S・ソーン教授が提唱するワームホール理論に基
づくもので、その物語の概要はソーン教授によって書かれた
とされている。そしてその概要に感銘したスピルバーグと、
彼の父親で引退したエンジニアのアーノルド(89歳)が、先
日カルテックで開かれたソーン教授を含む科学者たちのワー
クショップに参加、その映画化の確信がスピルバーグに生ま
れたということだ。
ただし、その概要に書かれた物語などの詳しいことは明ら
かにされていないものだが、ソーン教授の理論によると、ワ
ームホールは単に宇宙的な距離を光速を超えて瞬時に繋ぐ移
動手段というだけではなく、タイムトラヴェルの手段として
も考えられているもので、その理論からすると、時空を超え
た雄大な物語が展開されていそうだ。
といってもこの計画は、今直ぐ実現されるものではなく、
これから直ちに準備を開始したとしても、劇場公開までには
少なくとも4年間が掛るとされている。また、スピルバーグ
はその前に、懸案の“Indiana Jones 4”と、リーアム・ニ
ースン主演予定のリンカーン大統領の伝記映画も監督する計
画があるということだ。
実はスピルバーグは、ドリームワークスのパラマウントに
よる吸収に伴い、ここ数ヶ月は独立の映画会社を傘下の製作
プロダクションにするための組織の変更に奔走していたとい
うことだ。そこで今回の発表は、その作業が一段落し、本来
の仕事が進められるようになったことも現しているようだ。
スピルバーグの宇宙SF映画というと、1977年の『スター
・ウォーズ』と『未知との遭遇』が相次いで公開された直後
に、次はスピルバーグとジョージ・ルーカスが手を組んで、
『2001年宇宙の旅』を超える究極のSF映画を作るとい
う情報が流されたことがある。それは結局、1981年の『レイ
ダース/失われた聖櫃』となって、究極のSF映画はどこに
行った(?)ということになってしまったが、それでもスピ
ルバーグの胸の内には、いつか『2001年』を超えるとい
う夢が残っていたのだろう。だから、その後もスタンリー・
クーブリックとの親交を深め、最後は残された『A.I.』を
手掛けることにも繋がったと思われる。
そんなスピルバーグが満を持して、今度こそという意気込
みで今回の計画を発表したもので、この計画にはたっぷりと
時間を掛けて、正しく究極のSF映画を目指して欲しいと思
ってしまうものだ。
* *
お次も、前回予告の『コナン』の情報で、ワーナーは懸案
だった『コナン・ザ・グレート』(Conan the Barbarian)
のリメイクを、2000年公開された『タイタンズを忘れない』
などのボアズ・ヤーキンの参加を得て、2007年初旬の製作開
始を目指して進めることを発表した。
この計画に関しては、2002年4月1日付第12回で紹介した
ことがあるが、その時は1982年のオリジナルを手掛けたジョ
ン・ミリウスが再び脚本を執筆し、製作にはラリー&アンデ
ィー・ウォシャウスキー兄弟も協力するということだった。
しかし、ドウェイン“ザ・ロック”ジョンスンの主演で、ア
ーノルド・シュワルツェネッガーが父親役で出演するとした
この計画は、2003年秋のシュワルツェネッガーの州知事当選
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07月01日(土)
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