ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■シャークボーイ&マグマガール3-D、春が来れば、あぶない奴ら、タブロイド、美しき運命の傷痕、リトル・ランナー、PROMISE
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。     ※
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『シャークボーイ&マグマガール3-D』         
      “The Adventures of Sharkboy and Lavagirl”
『シンシティ』のロベルト・ロドリゲス監督が、『スパイキ
ッズ3-D』に続けて放つお子様向け3D映画。      
『スパイキッズ』は、普段は衝撃的な作品を作り続けている
ロドリゲス監督が、自分の子供に見せられる作品を作りたい
と言うことで始めた作品だが、今回はそれを見た7歳の息子
のアイデアを映画化したというもので、まさにファミリー映
画という作品だ。                   
お話は、ちょっと落ちこぼれ少年の主人公が、彼のイマジナ
リーフレンドの住む世界の危機を救うために活躍するという
もの。もちろん、子供のアイデアらしく御都合主義満載の作
品だが、それを3D映像でそれなりに映画ファンも喜ぶ作品
に仕上げている。                   
と言っても、特にマグマガールに関しては、本来は触るもの
全てに火が点くという設定のはずなのに、怪我をしたシャー
クボーイに肩を貸したり、もう少しは考えてくれても良いよ
うな場面もあった。でも、大前提は子供の夢ということで…
いずれにしても大人はいろいろ突っ込みたくなる作品だが、
実は日曜日に家族招待で行われた試写会で会場はかなり幼い
子供が満載。しかしその子供たちが、多少はお茶の間感覚の
ところはあったものの最後まで大騒ぎもせず見たのだから、
大したものと言えそうだ。               
なお、3Dは赤青フィルターによるもので、このシステムは
上映に一番手間が掛からない方式ではあるが、ほぼ90分連続
というのは多少目が疲れた。『スパイキッズ3-D』の時は
確か何度か掛けたり外したりしたが、あれも多少煩わしかっ
たし難しい。                     
因に、ディズニーが『チキンリトル』で全米公開で採用した
3Dはディジタル上映によるシャッター方式によるもので、
これなら2D−3Dの切り替えも自在になるはずだが、アメ
リカでも普及には手間取っているようだ。        
一方、撮影に使われた3Dカメラは、ジェームズ・キャメロ
ンとソニーが共同開発したものだが、本作を製作したロドリ
ゲス自前のトラブルメーカースタジオには常備されているも
ののようだから、出来れば今後もいろいろな新作で楽しませ
て欲しいものだ。                   
                           
『春が来れば』(韓国映画)              
本作が監督デビュー作のリュ・ジャンハによる2004年作品。
ジャンハはホ・ジノ監督の『春の日は過ぎゆく』などに助監
督として付き、脚本にも参加していたということだ。   
主人公は、もう若いとは言えないトランペッター。長年交響
楽団の団員になることを夢見て来たが、その夢は叶わず、そ
の間夢につきあってきたガールフレンドは、彼の許を去って
別の結婚話が進んでいる。               
それでも、母親との2人暮らしで気楽な人生を送っていた主
人公だったが、ある日、彼は一念発起して少し離れた炭坑町
で、全国大会優勝の過去の栄光もある中学校の吹奏楽部の指
導を担当することになる。               
しかし、すでに過疎が始まっている町では吹奏楽部員の数も
減少し、今回入賞を果たせなけれは廃部の噂もある。そして
その他にも、いろいろな現実が彼を待ち構えていた。そんな
中で、彼の人生観が徐々に変わって行く。        
韓国では、独身男性世帯の数が激増しているそうだ。それは
韓国国民に根強い儒教思想の影響や、今だに続く男尊女卑の

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12月13日(火)
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