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On the Production
by 井口健二
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■第100回
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 今回で、ニュースページの更新が100回目を迎えました。
2001年10月にサイトをオープンしてから月2回の更新を途切
れなくやってこられたものですが、これも読んでくださる皆
さんのご支援の賜物と考えています。といっても直接ご意見
などは伺えませんが、最近では1カ月のヒット数も2700程度
となって、その数字の伸びが支えとなっています。拙いペー
ジですが、これからもよろしくお願いいたします。
        *         *
 ということで、今回も製作ニュースから。まずは、普段は
あまり取り上げないテレビの話題で、『ターミネーター』の
テレビシリーズ化が発表された。
 “The Terminator”は、1984年公開のジェームズ・キャメ
ロン監督による第1作を皮切りに、91年の“Terminator 2:
Judgement Day”(T2)、そして2003年のジョナサン・モ
ストウ監督による“Terminator 3: Rise of the Machines”
(T3)と進んできた映画シリーズだが、今回の発表された
テレビシリーズは、仮に“The Sarah Conner Chronicles”
と題されているもので、未来からの刺客に狙われ続けるコナ
ー母子を主人公に、『T2』と『T3』の間を繋ぐ物語にな
るということだ。
 そしてこの脚本に、今夏の『宇宙戦争』を手掛けたジョッ
シュ・フリードマンの起用も発表されている。なおフリード
マンは、パイロット版の脚本とシリーズの製作総指揮も担当
するということだ。また製作は、『T2』以降の全権利を掌
握しているアンディ・ヴァイナとマリオ・カサールのC2が
行い、アメリカでの放映権はFoxTVが契約している。因
に、FoxとC2は、『T3』の製作では権利の争奪戦を展
開し、キャメロンをシリーズから降板させた間柄だが、今回
協力するなら、何故あの時…という感じはしないでもない。
 ところで、今回のテレビシリーズでは、上記のようにサラ
・コナーと息子のジョンを主人公にする訳だが、元々が未来
から来た殺人ロボットをテーマとするこの物語で、毎週続く
シリーズをどのように展開するかは難しいところだ。その点
についてフリードマンは、「映画シリーズにリスペクトした
ものにする」としており、「ほんの少しだけ創作の自由は得
られると思うが、ほんの少しだけだ」とも語っていて、つま
り全体の構成は映画を踏襲したものになりそうだ。
 しかし、映画の主眼となるノンストップチェイスの展開は
テレビの製作費では到底実現できるものではなく、たまにそ
ういうシーンが挿入されるにしても、大半はコナー母子の逃
亡の日々を描くことになりそうだ。そうなると、『逃亡者』
やSFファンなら『インベーダー』といったシリーズが思い
浮かぶが、さてどのような作品が生み出されるのだろうか。
 一方、今回の発表に関連して、C2では映画版の第4作の
計画も進めているということで、ヴァイナの説明によると、
「準備は最終段階に入っている。これは新3部作の開幕にな
る」とのことだ。ただし、『T2』には出演したサラ役のリ
ンダ・ハミルトンはもはや出演の意志はないとされており、
シュワルツェネッガー州知事の出演も厳しそうだ。とは言う
ものの今回のテレビシリーズが、シュワ復帰までの繋ぎとい
うイメージは捨て切れないものだ。
        *         *
 ついでにもう1本、映画からのテレビ化の話題で、こちら
は映画では3部作で完結とされた『ブレイド』のテレビ化も
発表されている。
 この作品は、元々がマーヴルコミックスのマイナーキャラ
を主役に抜擢して映画化するという思い切った企画でスター
トしたものだが、製作も務める主演俳優のウェズリー・スナ

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12月01日(木)
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