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On the Production
by 井口健二
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■Movies−High #5、ザ・キーパー[監禁]、生命(いのち)−希望の贈り物、オーシャンズ12
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。     ※
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『Movies−High #5』           
映画のプロを目指す人たち短編作品を集めたニュー・シネマ
・ワークショップの発表会が今年も行われた。この発表会に
は一昨年の第3回から招待を受けているが、今年も新作14本
を見せて貰ったので、今回は最初にその紹介と、感想から述
べさせていただきます。                
なお、作品はABCの3プログラムに分かれ、僕はB→C→
Aプログラムの順番に見学しましたので、感想もその順で述
べることにします。                  
「ロールキャベツの作り方」              
彼氏の来訪を待ちながら手料理のロールキャベツを作る女性
の物語。元々監督が料理が好きということで、発想は有りが
ちかも知れないが、それなりの捻りもあって面白かった。 
ただ結末はもう一捻りというか、何か一発、落ちが欲しかっ
た感じもする。その後の出演者紹介が洒落ているので見過ご
しやすいところだが、やはり映画の結末はちゃんと欲しいも
のだ。                        
この監督には次回作を期待したい。ただし、くれぐれも料理
シリーズにはしないように、次は別のテーマで見てみたい。
「MANEATER in the woods」               
人食いの出るという森の奥に住む名刀鍛冶。その森に住む人
食いの正体は…監督は北村龍平が目標らしいが、ストレート
な物語で、変に捻る北村作品より好感が持てた。     
ただ俳優のせりふ回しが何ともぎこちなく、興を削がれる。
その辺も北村作品に似ているのが気になるところだ。   
なお、この作品はDVDで商品化されており、TSUTAYAのレ
ンタルで見ることができるようだ。           
「鳩と小石」                     
申し訳ありません。この作品の記憶が飛んでいます。実は数
日前に腰痛を起して、当日は鎮痛剤を飲みながらの出席でし
たが、この作品の時に薬効がピークに達したようです。  
出だしは良い雰囲気で、同じ石フェチを扱った『恋の門』と
の比較もしたかったのですが、申し訳ありません。    
「ただ聞く屋」                    
人の話を聞くだけで金を取る屋台の物語。主人公はそんな商
売を認められず、屋台に文句を言いに行くが…現代の一面を
捉えたような作品で、風刺的な面もあり面白かった。   
ただ客の話す内容には、もう少し捻りが欲しかった感じを持
つ。確かに物語の焦点はそこにはないのだが、これでは観客
の興味を保てない恐れがある。             
観客へのサーヴィスの気持ちで、ここにも何か工夫を入れて
欲しかったところだ。それと題名は、唯聞くのか、只で聞く
のか紛らわしい。僕は最初間違って見ていた。      
「たからばこ」                    
夏休みのある日、たかしは町で同級生のゆかと出会う。彼女
は大事そうにたからばこを抱えていたが…大人の勝手に振り
回される子供たちの姿が、うまく描かれていた。     
現代に有りがちな話かも知れないが、うまく捉えている。た
だ、恐らくゆかとは夏休み後にはもう会えないのだろうが、
その辺りをもう少し明確にして欲しかった感じは持つ。  
もっとウェットな作品にしても良かったのではないかとも思
うが、逆にドライさが良いという見方もあるだろうし、難し
いところだ。この作品は、これで良いとは思うが…    
「サイヴァイ」                    
山奥に死体を埋めに来た若者。埋めた直後に別の男が現れ、
男は茸を差し出し、若者はその茸を食べるが…やがて身体に

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12月30日(木)
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