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On the Production
by 井口健二
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■第77回
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。 ※
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今回はこの話題から。
ロバート・デ・ニーロの製作監督出演、レオナルド・ディ
カプリオの主演で期待されていた“The Good Shepherd”の
映画化で、ディカプリオの降板と、替ってマット・デイモン
に出演交渉されていることが報告された。
この作品については、2002年12月15日付の第29回で一度紹
介しているが、アメリカ中央情報局(CIA)を作り上げた
ジェイムズ・ウィルスンという主人公の40年に亙る半生を描
くもの。といってもこの主人公は架空の人物で、現実には複
数のエージェントが行った作戦の実話を、『フォレスト・ガ
ンプ』や『アリ』の脚本家エリック・ロスが、一人の主人公
にまとめて描いたものと言われている。
そしてこの計画は、10数年前からフランシス・フォード・
コッポラ主宰のアメリカン・ゾーイトロープで進められてい
たものだが、前回の報告では、この計画にデ・ニーロ主宰の
トライベカが参加、デ・ニーロの監督に、ユニヴァーサルの
配給も決定して、『マイ・ルーム』などで共演したディカプ
リオの主演で進められることになっていたものだ。
ところが、トライベカとユニヴァーサルでのプレプロダク
ションが進められ、2005年3月7日からの撮影が発表された
矢先にディカプリオが降板を表明、一転して実現が危ぶまれ
る事態になった。さらに、総製作費が1億1000万ドルに達す
る見込みということも問題になっていたようだ。
しかし、この製作費の問題には、モーガン・クリークが海
外配給権と引き換えに参加を表明、さらにデイモンの出演が
決まれば、予定通りの撮影が行われることになりそうだ。
なおデイモンは、アメリカでは『オーシャンズ12』の公開
が始まったところだが、今年の夏公開された『ボーン・アイ
デンティティー』の続編は1億ドル突破の大ヒットを記録、
さらに現在は、やはりCIA絡みの“Syriana”(第65回参
照)を撮影中ということで、一躍、新たなスパイアクション
スターの誕生ということにもなりそうだ。
またデイモンには、この他にワーナーで、マーティン・ス
コセッシ監督作品“The Depearted”への出演も予定されて
いる。
* *
お次は、2003年9月15日付の第47回で紹介したロマン・ポ
ランスキー監督によるチャールズ・ディケンズ原作“Oliver
Twist”の再映画化で、6000万ドルの製作費と、4カ月間を
費やした撮影が完了し、2005年10月の全米公開に向けてポス
トプロダクションに入った。
この映画化は、1968年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞
など4部門に輝いたキャロル・リード監督によるミュージカ
ル作品『オリバー!』以来のリメイクとなるもので、今回は
脚色を『戦場のピアニスト』のローランド・ハーウッドが担
当し、チェコ・プラハの撮影所に、全長1/4マイルに及ぶ
19世紀のロンドンを完璧に再現したオープンセットを建設。
ベン・キングズレーらの出演で撮影が行われていた。
しかしポランスキー監督は、撮影終了に当って「二度とこ
のような撮影は行えないだろう」と語っているようだ。それ
はチェコがEU加盟に向けて労働法を改正したためで、それ
によると、今後は年少者の労働時間が1日4時間に制限され
るということだ。実際、本作では主人公のオリヴァを初め、
多数の子役が登場するが、同様の法律のためにフランスでの
撮影ができなかった。そして今回のチェコでの撮影は、法律
の改正直前でぎりぎりセーフだったのだそうだ。
ポランスキーは、「僕らは子供を炭鉱や塩山鉱で働かせて
いる訳ではないし、それにこんなにファンタスティックで楽
しい場所から、時間が来たからと言って、彼らを追い出すこ
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12月15日(水)
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