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On the Production
by 井口健二
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■第74回
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 まずはこの話題からで、ブライアン・シンガー監督で進め
られている復活版“Superman”に、ついに主演俳優の名前が
発表された。この役には、一時はジョッシュ・ハートネット
などの名前も上がっていたが、シンガー監督が決まった時点
で全てキャンセルされ、新たに選考が行われていたものだ。
 そして登場した俳優の名前は、ブランドン・ジェームズ・
ロス。「誰だそいつは」と言われそうだが、実際、彼の名前
は、“One Life to Live”などのテレビシリーズにいくつか
クレジットされてはいるものの、主役はようやく最近になっ
て“Deadly”という作品1本だけという、ほとんど無名に近
いアイオワ州出身25歳の新人ということだ。なお、テレビシ
リーズで初代スーパーマンを演じたジョージ・リーヴスの出
身もアイオワ州だったそうで、2人の生地は100マイルほど
しか離れていないとも言われている。ただし、日本でも報道
された写真を見ると、風貌はクリストファー・リーヴに通じ
たところがあるようだ。
 また情報では、今回のストーリーは基本的にリーヴ主演版
の最初の2本の展開を引き継ぎ、3悪人との闘いの末に、一
旦は超能力を失ったスーパーマンが、20代後半になって再び
力を取り戻すところから始まるとも言われている。つまり、
当初言われていた第1作のクリプトン星の崩壊からリメイク
するのではなく、第3作、第4作のプログラムピクチャー化
した部分を新たに再構築する考えのようだ。そしてこの新作
の製作に当っては、シンガーはリーヴにコンサルタントとし
て映画製作に参加を要請することも考えていたそうだが、そ
れは叶わぬ夢となってしまった。因にリーヴは、第4作では
ストーリーや第2班監督でもクレジットされるなど、映画製
作に積極的に関わっていたものだ。
 一方、ロイス・レーン役では、最終候補6人に絞り込まれ
たとの噂も流されている。この配役も近日中に正式発表とな
りそうだが、差し当って最終候補とされているのは、“The
O.C.”のミシャ・バートン、“Angel”のカリスマ・カーペ
ンター、“The Crow: City of Angels”のミア・クリシュナ
ー、“Lost”のエヴァンゲリン・リリー、“Star Wars”の
ナタリー・ポートマン、“Felicity”のケリ・ラッセルとい
うことだ。なお、1980年公開の“Superman II”では、スー
パーマンとロイスは完全に恋人同士という描き方になってお
り、それを引き継ぐ新作も、そういう関係ということになる
のだろうか。
 さらにフライングエフェクトを含む特殊効果を、“Peter
Pan”“Charlie's Angels: Full Throttle”を手掛けたソニ
ー・イメージワークスのマーク・ステットスンが担当するこ
とも決まったようだ。その発表によると、今回の撮影には約
800のエフェクトショットが予定されているということで、
これは“Spider-Man 2”と同じ水準だそうだが、同作でもリ
アルなニューヨークの町並を再現してくれたイメージワーク
スの参加で、スーパーマンの飛行も順調に行けそうだ。
 本編撮影はオーストラリアで年明けからになるようだが、
製作は11月に開始され、公開は2006年夏に予定されている。
        *         *
 ところで“Sperman”コミックスには、その姉妹編として
“Supergirl”が発表されているが、この姉妹編も、1984年
にジャノー・シュワーク監督、ヘレン・スレイターとフェイ
・ダナウェーの共演で映画化されたことがある。そしてこの
姉妹編のリメイクもワーナーで計画されているようだ。
 この計画も、実は数年前から噂にはあったものだが、以前
の情報はアキヴァ・ゴールズマンが脚本を手掛けているとい
うものだった。しかし最近になって、彼の脚本は暗礁に乗り

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11月01日(月)
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