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On the Production
by 井口健二
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■第73回
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 このホームページも開設から3年が過ぎ、今回から4年目
に入ります。そして、嬉しいことに先日ヒット数が3万を越
えました。年平均1万ヒットです。実際には、最初の1年間
は5千ヒットぐらいだったと記憶しているので、その後に大
幅に増えたことになりますが、最近では毎月千を越えるヒッ
トをいただいて感謝しています。これからも、今まで同様が
んばっていきますので、よろしくお願いいたします。
        *         *
 さて、4年目最初の話題は続報で、前回、前々回も紹介し
たジョージ・A・ロメロ監督の Living Dead(ゾンビ)シリ
ーズ第4作“Land of the Dead”について、この映画に、先
にロメロが希望として挙げていたデニス・ホッパーと共に、
『XxX』のアーシア・アルジェントの出演が発表された。
 このゾンビシリーズは、何度も紹介しているように1968年
の“Night of the Living Dead”の後、1978年に“Dawn of
the Dead”(ゾンビ)が発表されたものだが、実は、この第
2作の完成に大いに力を貸したのが、イタリアのダリオ・ア
ルジェント監督だった。実際、映画のクレジットでは、スク
リプト・コンサルタントとしてダリオの名前がある他、製作
者の中にも、弟でプロデューサーのクラウディオ・アルジェ
ントの名前が記載されている。
 そしてアーシアは、そのダリオ・アルジェントの娘で、実
は彼女の3歳の誕生日は、イタリアで“Dawn of the Dead”
が封切られた日に祝われたとも言われている。そのアーシア
が第4作に主演しているということで、これは多分ロメロの
希望だと思うが、味なことをしてくれたものだし、アーシア
もよくそれに応えてくれたという感じだ。
 なお彼女の役は、“The Ring 2”でナオミ・ワッツの相手
役を務めているサイモン・ベイカーや、舞台出身で1993年の
『スーパーマリオ』でルイージ役を演じたジョン・レグイザ
モらと共に、ゾンビ避けの壁に囲まれた都市の外側で、Dead
Reckoning(フォックスで進められていた当時の題名)と名
付けられた装甲車を使ってゾンビ狩りをする戦闘部隊のメム
バー。因に、デニス・ホッパーは『スーパーマリオ』の敵役
だったが、レグイザモとはそれ以来の顔合せだろうか。
 他には、お決まりのスペシャル・メイクアップ・アーチス
ト=トム・サヴィーニや、前回紹介したパロディ版“Shaun
of the Dead”を、自作自演で発表したサイモン・ペグ(脚
本も)と、エドガー・ライト(脚本、監督も)のコンビも出
演しているようだ。
 本作は、過去のシリーズの流れは汲むものの、新たな展開
の開幕となる作品とも言われているが、以前の3作はシリー
ズとはいっても毎回主人公も異なり、状況に連続性があるだ
けのものだった。今後のシリーズはいったいどのように展開
するのだろうか。また本作の題名は、アメリカでは“Gearge
A.Romero's Land of the Dead”と呼ばれることになったよ
うだ。
        *         *
 お次は、ワーナーが本年度最高額となる200万ドルの契約
金で、オーストラリア人の新人作家グレゴリー・デイヴィッ
ド・ロバーツの小説の映画化権を獲得。ジョニー・デップの
主演で進めることが発表された。
 この小説は“Shantaram”という題名で、1980年代のオー
ストラリアを発端に、窃盗で有罪になった麻薬中毒の男が、
収監された豪州一厳しいと言われた刑務所を脱獄。インドへ
逃れてムンバイのスラム街で医師として活動。さらにアフガ
ニスタンに潜入して当時ソ連と戦っていたゲリラに身を投じ
て活躍するという1000ページに及ぶ大作。
 紹介文では、1973年にスティーヴ・マクィーン、ダスティ

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10月15日(金)
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