ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■エイプリルの七面鳥、ゴースト・ネゴシエーター、沈黙の聖戦、ソウ、恋に落ちる確率、赤いアモーレ、アンナとロッテ、約三十の嘘
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。     ※
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『エイプリルの七面鳥』“Pieces of April”       
『アバウト・ア・ボーイ』などの脚本家ピーター・ヘッジス
の初監督作品。                    
アメリカ中のオーヴンが七面鳥を焼くために忙しくなるとい
う感謝祭。その日、エイプリルは、離れて暮らす家族を招待
して七面鳥を焼こうと決心する。実は、母親と反りの合わな
いエイプリルは、今まで母親のために料理などしたことが無
かった。しかし母親がガンで余命いくばくもないと判り、そ
れをする気になったのだ。               
ところが下ごしらえも済み、いざ焼きに入ろうとしたとき、
オーヴンが点火しないことが判明する。彼女はアパートの各
部屋を訪ね、オーヴンを借りようとするのだが…。    
一方、招待を受けた家族は父親が運転する車で、エイプリル
の住むN.Y.へと向かう。同乗するのは母親、弟、妹、そ
して祖母。しかし、エイプリルとの思い出が不愉快なものば
かりの一家は、思い出すたびに停車を余儀なくされ、行程は
遅々として進まない。果たして、一家は揃って感謝祭の七面
鳥を食べることが出来るのか。             
ほぼ同じ年頃の娘が、一人暮らしを希望して家を出ている一
家の父親としては、いろいろ思い当たる節もあるし、所詮家
族ってこんなものだろうとも思える。その辺のところが、実
に見事に描かれた作品だ。               
人種の坩堝と言われるN.Y.で、人種を超えて協力ができ
あがって行く描き方も素晴らしかったし、いろいろ描くべき
ことがちゃんと描かれている。ある意味、理想論の映画かも
知れないけれど、そんなところが素敵な作品だった。   
なお、本作でオスカー候補にもなった母親役のパトリシア・
クラークスンと、主人公エイプリル役のケイティ・ホームズ
の演技が素晴らしく、ホームズ出演の“Batman Begins”が
益々楽しみになってきた。               
                           
『ゴースト・ネゴシエーター』             
東京テアトルを中心にした“ガリンペイロ”製作による邦画
作品。先に紹介した『犬猫』がその第3弾で、本作が第4弾
となる。                       
現世に出没する幽霊と直接交渉し、成仏させるエキスパート
を主人公にした日本映画。               
主人公は、高校時代の事故で幽霊が見えるようになってしま
った女性。その特技を活かしてこの職業に就いていたが、現
在は結婚して仕事を辞めようと思っている。そして最後の仕
事として臨んだ新婚家庭の幽霊も、彼女なりに決着をつけた
のだが…。                      
その夜、デートの最中に仕事の依頼が入る。その幽霊は八王
子の音楽大学に出没するもので、すでに普通の人の目にも見
えるほどに力をつけていた。              
タイトルからして『ゴーストバスターズ』からのインスパイ
ア作品であることは判るが、視覚効果満載で描かれたハリウ
ッド作品に比べて、チープな作品であることは否めない。と
は言うものの、アイデアでは良い線に行っていると思ったの
だが…。                       
何だか、展開にもろにチープさが出てしまっているような作
品になってしまった。                 
第1に、音楽大学で歌われる歌が『恋のバカンス』というと
ころから退いてしまう。それを歌う幽霊が南野陽子だから難
しい歌は無理だったのかも知れないが、それにしても、とい
うか、いくらなんでもという感じにさせられてしまう。  

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09月14日(火)
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