ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■息子のまなざし、エヴァとステファンとすてきな家族、バッドボーイズ2、女はみんな生きている、スパイキッズ3−D
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介します。       ※
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『息子のまなざし』“Le Fils”             
少年犯罪とその被害者の親とを巡るベルギー製作の人間ドラ
マ。                         
主人公は、職業訓練施設で大工の仕事を教えている中年の男
性。その男の許へ、一人の若者が訓練を受けたいと現れる。
その若者は少年院を退所してきたばかりで、その若者の履歴
書を見た男は、一旦は断るのだが、やがて自分のクラスへ招
き入れる。                      
男の離婚した元妻は、別の男の子供を妊娠し、再婚するつも
りだと男に告げる。男は了解するが、彼にもとへ若者が来る
ことを告げる。2人の間の幼かった子供を殺した少年が…。
その言葉に元妻は激しい怒りを見せる。         
日本でも社会問題となっている少年犯罪。特に、幼い子供が
被害者となっているときの親の心情は察するに余りある。 
多分、日本では犯罪者と犯罪被害者がこんなに近くに暮らす
ことはないだろうし、このようなシチュエーションは起こら
ないと思うが、果たして人は、このような許しを若者に与え
なければいけないのだろうか。             
映画はその理由を語らない。こうなることもあるかも知れな
いという示唆をしているだけだ。ただし主人公も、決して若
者を許していないことは判るし、一方的に怒る元妻を描くこ
とで、そんな微妙なところを、この作品は見事に描き出して
いる。
                           
『エヴァとステファンとすてきな家族』“Tillsammans”  
70年代の反体制運動を背景にしたスウェーデン製作のファミ
リードラマ。                     
エヴァとステファン姉弟の母親は、夫の暴力に耐え兼ねて、
郊外の家に住む弟の許へやってくる。そこではフリーセック
スの信奉者や、共産主義者、ゲイやレズビアンの人たちが共
同生活をしていた。                  
そんな生活環境の激変に馴染めない姉弟は、父親のもとを訪
れたり、家の前に停車したバンに閉じ篭もったりもするのだ
が、徐々に周囲の人たちの信条も理解して行く。     
確かに生活用品などは今より貧しいし、共産主義者の声高な
演説などはいまさらなのだけれど、それでも何か懐かしいよ
うで、現在が失ってしまったものがここにはあるような感じ
がしてくる。                     
ノスタルジーに逃げるのは姑息な手かも知れないが、現代の
若者にこのような自由があるのだろうか、というようなこと
も考えさせられてしまった。人間はもっと自由にあるべきだ
ということを、この映画の作者は言いたいのだろう。その意
見には僕も賛同する。                 
                           
『バッドボーイズ2バッド』“Bad Boyd 2 Bad”     
『アルマゲドン』『パール・ハーバー』のマイクル・ベイ監
督と製作者ジェリー・ブラッカイマーが最初に手を組んだ、
1995年作品『バッドボーイズ』の続編。しかも主演のウィル
・スミスとマーティン・ローレンスも戻ってきた。    
主人公はフロリダ・マイアミで麻薬捜査の一翼を担う2人組
の刑事マイクとマーカス。               
この2人の許にオランダからの大量のエクスタシー錠剤の密
輸入の情報が伝わってくる。しかし大がかりな作戦で押収し
たのは2つの小袋だけ。事件の黒幕には、キューバに繋がる
男とロシアマフィアがいるらしい。           
一方、マイクはマーカスの妹と恋仲になっていたが、兄に告
げることをためらっている。そんな時、麻薬捜査局で事務整

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09月02日(火)
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