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On the Production
by 井口健二
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■第46回
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 最初は記者会見の報告から、12月に日米同時公開されるワ
ーナー作品“The Last Samurai”のプロモーションで、主演
のトム・クルーズとエドワード・ズウィック監督が来日し、
世界初公開の映像も含めた記者会見が行われた。     
 初公開された映像は4シーン、全体で20分程度が上映され
たが、特に力が入っていそうな殺陣では、最初はフェンシン
グスタイルで剣を片手持ちで構えていたクルーズが、徐々に
両手持ちの日本刀の構えになって行く変遷が描かれているよ
うで、面白そうだった。                
 ただ、英語の台詞でGeneral Hasegawaに「長谷川将軍」と
いう字幕は、ここだけ見るとかなり奇異に感じた。確かに、
軍事用語でGeneralは「将軍」と訳せるが、この時代の日本
で「将軍」というのは「征夷大将軍」を指してしまう。ひょ
っとしてアメリカ人の書いた原作が、徳川を長谷川と言い換
えているのかも知れないが、だとしたら、字幕は「将軍長谷
川」の方が良いような感じもする。いずれにしても日本語の
字幕には細心の注意が必要と感じた。          
 また会見では、日本側出演者の渡辺謙、真田広之、小雪を
加え、「武士道」の意味などにかなり真剣な発言が聞かれて
面白かったが、途中でフランス人記者の「日本文化をアメリ
カナイズしてしまったことに罪の意識は感じないか」という
質問で、guiltyという単語を使ったためにクルーズがちょっ
と気色ばむ場面があった。この状況でこの単語は、ニュアン
ス的に僕でも使わないだろうという感じのもので、フランス
人の英語力も大したことはないという感じだった。映画とは
関係のない話だが。                  
        *         *        
 以下は、いつものように製作ニュースを紹介しよう。  
 まずは続報で、前回も紹介したロアルド・ダール原作によ
る“Charlie and the Chocolate Factory”の2度目の映画
化に、ジョニー・デップの主演が正式に発表された。   
 この役には、先の情報では『バットマン』のマイクル・キ
ートンや、本年度のオスカー受賞者で『バットマン・リター
ンズ』では陰の支配者マックス・シュレックを演じたクリス
トファー・ウォーケンといった、いずれもティム・バートン
監督ゆかりの俳優の名前が挙がっていたが、最終的にこの夏
の実写で最高のヒット作『パイレーツ・オブ・カリビアン』
に主演したデップとの、『シザーハンズ』『エド・ウッド』
『スリーピー・ホロー』に続く4回目のコラヴォレーション
が実現することになったようだ。            
 また、撮影は来年行われる予定になっているが、この作品
は、どちらかというとクリスマスシーズン向きの内容のよう
に感じるもので、上手くすると公開は04年末という可能性も
ありそうだ。                     
 一方、本作の脚本は、すでにスコット・フランクやグィン
・ルーリーらが手掛けているが、このほどその脚本にパメラ
・ペトラーという脚本家の契約も発表されている。ペトラー
はバートンが製作するストップモーション・アニメーション
作品の“The Corpse Bride”の脚本も手掛けており、同作は
バートンが脚本を気に入って映画化を進めたということで、
監督が認めた才能で、新たなチョコレート工場が作られるこ
とになるようだ。                   
        *         *        
 次は、前の記事にも出てきた『バットマン・リターンズ』
に登場した“Catwoman”の映画化が、ハル・ベリーの主演で

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09月01日(月)
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