ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■トランサー、福耳、ゲロッパ、ブラックマスク2、パイレーツ・オブ・カリビアン、SIMONE
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介します。       ※
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『トランサー−霊幻警察−』“2002異霊霊異”    
『ジェネックス・コップ』のニコラス・ツェー、スティーヴ
ン・フォン、サム・リーが再共演した特撮アクション。  
香港警察2002課。そこに所属するツェー扮する刑事ヤウには
霊魂を見る特殊な能力があり、その能力で、科学では解明で
きない摩訶不思議な事件を解決している。        
実はヤウのそばには、殉職して霊魂となった元同僚のサムが
いて、彼らは強力なコンビネーションで手強い悪霊との戦い
を続けていたのだ。しかし霊魂の活動には輪廻転生までの期
限があり、サムも転生の時を迎えて去っていってしまう。 
そのサムの後釜として、ヤウは彼も霊魂を見ることが出来る
という巡査のフォンと組むことにするのだが、実はヤウには
生涯孤独の相があり、彼と行動を共にしたものには必ず死の
運命が待っているのというのだった。          
このためヤウは、フォンと必要以上に親しくなることを嫌う
のだが、フォンは鍛練と称してヤウの部屋に上がり込んでし
まう。またヤウ自身は恋人を持つこともためらっていたが、
とある老女の霊魂に頼まれて訪れた病院で、一人の女性と巡
り会ってしまう。                   
正直に言って、前半のサム・リーとのコンビはアクションも
テンポがよく楽しめる。しかし彼がいなくなってからは、何
かもたもたして、特に女性が絡み始めると話がめろめろとい
う感じになってしまう。                
まあ、それはそれでいいのかも知れないが、アクション無し
の部分がかなり長く続くのは何か物足りない感じだったし、
結末もちょっと御都合主義に過ぎるという感じがした。  
ただし、後半のプールで水の悪霊と戦いシーンは、よくもこ
こまでやるもんだと思える見事なワイアーアクションを見せ
てくれる。ここでは悪霊役にシドニーオリンピック競泳の香
港代表選手だったアレックス・フォンが登場し、主人公を見
事なバタフライで追いつめる様子は、カメラのポジショニン
グもよく、迫力があった。               

『福耳』                       
『ピンポン』の脚本家でもある宮藤官九郎の主演で、テレビ
版『リング』などの瀧川治水が劇場用映画を初監督したファ
ンタスティックコメディ。               
老人ホームで働き始めたフリーターの男に、その直前に亡く
なった老人(田中邦衛)の霊が取り憑いたことから始まる騒
動が描かれる。                    
実は、老人には思いを寄せていた女性がいて、彼女が他の男
に言い寄られるのを守りたいと言うのだが、フリーターの男
にも、同じホームで働く女性の恋人が出来たことから話がや
やこしくなる。                    
一種の二重人格ものということにもなるが、基本的には宮藤
の演技で、それが徐々に田中邦衛化して行く様子はかなり芸
達者に演じていた。特に女性二人が同席し、その間に挟まれ
た男の性格が交互に入れ代わる辺りは笑わせどころとなる。
一方、取り憑いた田中邦衛は、主に鏡などの反射の中に現れ
るという設定で、手前の宮藤と向こう側の田中が同じ演技を
するという辺りは、まずまず上手くいっていた。特に遊園地
のミラーハウスのシーンは、物語のキーにもなって良い感じ
だった。                       
また、VFXに関しては、『ピンポン』でも最初に一発かま
してくれたが、この作品も巻頭に一発VFXシーンがあり、
そこからがファンタスティックワールドという構成は、この
手の作品の定番となりそうだ。             

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08月02日(土)
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