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On the Production
by 井口健二
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■第36回
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。 ※
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今回は続編の話題から紹介しよう。
まずは、マット・デイモンが予想以上のアクションアクタ
ーぶりを見せた『ボーン・アイデンティティー』の続編の計
画が進み始めた。
この作品については、第32回の記者会見の報告でも、原作
が3部作からなっていることを紹介したが、今回はその原作
の第2作に当る“The Bourne Supremacy”について、第1
作を手掛けた脚本家のトニー・ギルロイが再契約を行ったと
いうものだ。因に、ギルロイは『アルマゲドン』や『プルー
フ・オブ・ライフ』などの脚本でも知られるが、今回の契約
では7桁($)の中盤の契約金が提示されたということだ。
また、前の記事でも紹介したように、監督のバズ・ラーマ
ンはすでに続編2本の契約を結んでおり、残るは主演のマッ
ト・デイモンがどうするかということになるが、記者会見で
も脚本の素晴らしさを強調していたデイモンに、同じ脚本家
の再契約は朗報と言える。逆に言えば、デイモンの出演を確
実にするために、脚本としては最高額に近い7桁($)の契
約金ということになったのだろう。
なお原作のお話は、中国首相が暗殺され、それが伝説的暗
殺者ジェイソン・ボーンの仕業とされる。しかしそれは虚偽
で、中国とアメリカの友好関係を破壊しようとする者達の策
略だった。この事態にCIAのデイヴィッド・ウェッブはジ
ェイソン・ボーン本人を呼び戻し、彼のアイデンティティー
に掛けて事態を修復させようとするのだが…。
第1作ではヨーロッパを舞台に、リアリティー溢れる物語
が展開し、そのリアルさにデイモンも惚れ込んだと言ってい
たのだが、さて中国を舞台にそのリアルさがどこまで出せる
かも脚本の勝負になりそうだ。欧米人にとって、中国=東洋
はどうしてもファンタスティックな印象に捉らわれ易いとこ
ろがあり、その辺の料理の仕方が脚本家の腕の見せ所だし、
デイモンに出演をOKさせる決め手にもなる。
実際の製作はもう少し先になりそうだが、まずは脚本の完
成に期待したい。
* *
お次は、ベン・アフレックが主人公を引き継いだジャック
・ライアン・シリーズで、トム・クランシーの新作の映画化
権がパラマウントと契約された。
この新作の題名は“Red Rabbit”というもので、物語は、
1981年を背景にしたソヴィエト諜報機関によるローマ法王暗
殺計画を題材にしたもの。つまりジャック・ライアンの駆け
出しの頃を扱ったもので、丁度『トータル・フィアーズ』に
つながる作品のようだ。なお、この物語でライアンは、法王
暗殺により西欧世界の混乱を招こうとするソヴィエト諜報機
関内で、暗殺に反対する勢力を探り出し、彼らを支援して、
事件の阻止を図ろうとするという展開だそうだ。
そしてこの脚本に、『プライベート・ライアン』でアカデ
ミー賞候補になったロバート・ローダットが、こちらも7桁
($)の契約金で契約したことが発表されている。なおロー
ダットは、コロムビアで映画化された『パトリオット』の脚
本でも知られるが、基本的にはパラマウントを本拠にしてい
る人のようで、4月に全米公開されるマイクル・クライトン
原作“Timeline”の脚色も手掛けている。
また、製作はマイクル・オーヴィッツとマーク・カントン
が担当するが、この内のオーヴィッツは、以前にクランシー
とクライトンのエージェントだったという人物だそうだ。一
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04月01日(火)
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