ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460423hit]

■第35回
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 今回はいろいろの情報が集まっている。早速始めることに
しよう。                       
 まずはドリームワークスから、ちょっと面白くなりそうな
企画が発表された。                  
 企画の名称は、film samplingと呼ばれているもので、そ
の内容は、完成された映画作品に、さらに別のタレントが台
詞を追加して別の作品にしてしまうというもの。つまり、ラ
ップのバックに流されるアナログレコードのサンプリングの
イメージを、映画フィルムでやってしまおうというものだ。
 そしてこの企画を進めているのが、ドリームワークス製作
の『シュレック』で主人公の声を担当したマイク・マイヤー
ズ。もちろん『オースティン・パワーズ』のマイヤーズだ。
 因みに同様の企画としては、ウッディ・アレンが64年製作
の東宝映画『国際秘密警察・鍵の鍵』の台詞を全部入れ替え
て“What's Up Tiger Lily”にしてしまった作品が有名だ
が、この他にもアメリカのテレビCMでは近年クラシック映
画の台詞を入れ替えるのが流行だそうで、最近ではジョン・
ウェインがビールの宣伝をしたり、ハンフリー・ボガートが
ソーダ水、フレッド・アステアが電気掃除機の宣伝をしてい
るものまであるということだ。             
 一方、マイヤーズは、自作の中でも数多くの名作映画のパ
ロディを行っており、今回の企画には好適なタレントという
ことができる。                    
 なお、具体的な元となる映画作品の題名は発表されていな
いが、すでにマイヤーズとドリームワークスでは複数の作品
を候補に上げてその改作の許可を得る交渉を始めているよう
だ。またこの企画には、『オースティン・パワーズ』のジェ
イ・ローチ監督の他、俳優のデイヴ・フォーレイ、脚本家の
ジェイ・コーガンらも参加しているということだ。    
 アレンの作品に限らず、監督のピーター・ボグダノヴィッ
チはロジャー・コーマンの下で当時のソ連製のSF映画の改
作を行っているし、『ゴジラ』や『日本沈没』といった日本
映画も、アメリカ公開時には追加のシーンを入れて再編集す
るのが通例だった。しかし今回は、発表の流れから見てハリ
ウッド映画を元にしているような感じで、これが実現したら
かなりのものになりそうだ。              
        *         *        
 お次も、ドリームワークスの話題で、スティーヴン・スピ
ルバーグ監督が、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
に続けてトム・ハンクス主演の作品を手掛けることが発表さ
れた。                        
 作品の題名は、“Terminal”。空港を舞台にしたコメディ
作品ということで、具体的には、ハンクスが扮するのは東ヨ
ーロッパ出身の移民の男。戦争の勃発で彼の母国が消滅し、
パスポートが無効になってニューヨークの飛行場で暮らさざ
るをえなくなる。そして彼は飛行場の係官と友人になり、さ
らにフライトアテンダントと恋に落ちるというもの。   
 脚本は、『キャッチ・ミ…』のジェフ・ネイザンスンと、
“Simone”という作品のサーシャ・ゲルヴァジーが手掛けた
もので、元々ハンクスの主演作品として、“Simone”や『ガ
タカ』のアンドリュー・ニコルの監督で計画されていた。と
ころが監督が別の作品の計画で降板し、宙に浮いていたもの
をスピルバーグが引き継ぐことにしたものだ。撮影は今年の
年末の開始が予定されている。             
 因に、スピルバーグは現在休養中だが、今年の夏には、フ
ランク・ダラボン脚本による“Indiana Jones”の第4作の

[5]続きを読む

03月15日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る