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On the Production
by 井口健二
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■トーク・トゥ・ハー、シカゴ、アルマーニ、ダブル・ビジョン、ダークネス
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介します。 ※
※一部はアルク社のメールマガジンにも転載してもらって※
※いますので、併せてご覧ください。 ※
※(http://www.alc.co.jp/mlng/wnew/mmg/movie/) ※
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『トーク・トゥ・ハー』“Hable Con Ella”
99年の『オール・アバウト・マイ・マザー』で、カンヌの監
督賞やアカデミー賞外国語映画賞などを受賞したスペインの
監督ペドロ・アルモドバルの02年の作品。
受賞した前作も見てはいるが、感動作とは言っても普通の作
品だったという印象だ。しかし今回の作品は、かなり変わっ
ているというか、本当に不思議な作品。アメナーバルもそう
だが、スペインの監督というか映画作家は、すごい感覚の持
ち主が多いようだ。
物語の中心は、2人の昏睡した女性と、彼女達を介護する2
人の男。
女性の1人は元バレリーナ。彼女は4年前からその状態で、
彼女を介護しているのは元気な頃の彼女にストーカーまがい
の接近を試みていた男。しかし彼は看護士の資格を持ってお
り、その腕は彼女への思いも込められて優秀だ。
もう1人は、女性闘牛士。ジャーナリストの男は彼女を取材
している内に親しくなった。しかし彼女は、彼に重要なこと
を告げると言った日に、闘牛場で牛の角に掛かって昏睡状態
になってしまう。
看護士の男は、彼女が好きと言っていたバレーの公演や、映
画を見に行っては、その話を昏睡した彼女の耳元で語り続け
ている。そしてそれは治療の一環だと言い、ジャーナリスト
の男にも、語りかけをするように勧める。
しかしジャーナリストの男は、彼女が告げようとしたのが別
離であったことを知り、病院を去ってしまう。一方、看護士
の男は、彼女に語るために見に行った無声映画に興奮し、あ
る行動に出る。それは彼女に奇跡をもたらすことになるのだ
が…。
映画の巻頭と最後で、ピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団
の舞台が紹介され、巻頭ではその奇妙な雰囲気がドラマへの
見事な導入になっている。また、物語の途中には『縮みゆく
恋人』というオリジナルの無声映画が挿入されるが、これが
また見事だった。
今回は、前作のような感動作とはちょっと違うが、これこそ
が映画だという素晴らしさを実感させてくれる作品だ。
なお、バレリーナの先生の役でジェラルディン・チャップリ
ンが出演。物語の要所にポイントを作っている。
『シカゴ』“Chicago”
オリジナルはボブ・フォッシーが手掛け、最近再評価が高ま
っている同名のミュージカルプレイを、リチャード・ギア、
ルネ・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの共演
で映画化。
物語の舞台は1920年代のシカゴ。姉妹ダンサーとして人気の
高まっていたゼタ=ジョーンズ扮するヴェルマは妹殺しの容
疑で逮捕される。その最後の舞台を見詰めていたゼルウィガ
ー扮するロキシーは、数ヶ月後、愛人を殺した容疑で逮捕さ
れる。
そこに現れたギア扮する悪徳弁護士は、5000ドルを自分に払
えば、キリストだって桀にならずに済んだと豪語する。そし
て金を払ったロキシーをマスコミの寵児に祭り上げ、裁判を
有利に進めようと画策する。
元々は実話に基づくもので、1927年に最初の映画化がされた
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02月16日(日)
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