ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■ブラッド・ワーク、抱擁、ブラッディ・マロリー、ケミカル、ヘヴン、銀幕のメモワール、レッド・ドラゴン、リロ&、ウォーク・トゥ
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介します。       ※
※一部はアルク社のメールマガジンにも転載してもらって※
※いますので、併せてご覧ください。         ※
※(http://www.alc.co.jp/mlng/wnew/mmg/movie/) ※
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『ブラッド・ワーク』“Blood Work”          
クリント・イーストウッドの監督デビュー30周年記念作品。
FBIのプロファイラーだった主人公は、彼を名指したサイ
コキラーを追い詰めた瞬間、心臓発作で倒れる。     
2年後、心臓移植手術が成功し、仕事は引退したものの普通
の生活に戻った彼の元に、一人の女性が現れる。彼女は、移
植された心臓が姉のもので、強盗事件に巻き込まれて死亡し
た姉の仇を撃って欲しいと要求する。          
私立探偵免許もなく、最初は資格がないと断った主人公だっ
たが、警察に出向くことだけは了承。市警察を訪れた彼は、
術後2カ月で危険だという主治医を後目に、徐々に事件にの
めり込み、それによって自分の精神が高揚して行くことを感
じる。                        
『ダーティー・ハリー』の血気にはやる主人公から、今や70
歳を超えて初老以上になってしまったイーストウッドだが、
それでも捜査に懸ける情熱は変わらずというか、『スペース
・カウボーイ』より様になっているのは、やはりこういう作
品が好きなのだろう。                 
謎解きも上手くできているし、大掛かりなスタントアクショ
ンなどはさすがにないが、現役刑事とのやりとりや、独自の
捜査のやり方など、映画全体の雰囲気は面白かった。   
マイクル・コナリー原作『わが心臓の痛み』の映画化だが、
映画全体の雰囲気は『LAコンフィデンシャル』のブライア
ン・ヘルゲランドの脚色の力が大きいと感じた。     
                           
『抱擁』“Possession”                
90年のブッカー賞を受賞したA.S.バイアットの原作の映
画化。                        
ヴィクトリア女王の桂冠詩人だったランドルフ・アッシュを
研究するミッチェルは、アメリカ人ながら大英博物館の特別
研究員として働いている。そのミッチェルがアッシュの蔵書
に挟まった2葉の書簡を見つける。それは生涯を妻に捧げた
と言われるアッシュが別の女性に恋心を打ち明けたものだっ
た。                         
その女性とは、ヴィクトリア朝で活躍した女流詩人クリスタ
ルベル・ラモットであると確信したミッチェルは、ラモット
の縁者で研究者でもあるモードと出会い、過去に起こった出
来事を調べ始める。                  
映画は、ヴィクトリア朝の2人の詩人と、現代の2人の研究
者を交錯させながら、愛の物語を綴って行く。      
これに、モードの元恋人で2人を出し抜こうとして俗物教授
と結託するライヴァル研究者が登場したり、映像では、過去
のシーンでのドアの開閉やカメラがパンすることで、現代に
切り替わるなど、かなり奇を衒った演出も見せるのだが、そ
れがあまり気にならないのは、いかにもフィクションですと
言い切っているような潔さにある。           
大人のファンタシーというか、パソコンのテキストゲームを
やっているような、そんな感覚を楽しめる作品だった。  
                           
『ブラッディ・マロリー』“Bloody Mallory”      
超自然のモンスターを超能力を駆使して退治する「女性」ば
かりの特殊部隊の活躍を描いたフランス製アクション映画。
ディジタルエフェクトが手軽になったおかげで、最近この手

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12月02日(月)
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