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On the Production
by 井口健二
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■フレイルティー−妄執、パープルストーム、白と黒の恋人たち、スパイダー・パニック、オールド・ルーキー、裸足の1500マイル
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介します。 ※
※一部はアルク社のメールマガジンにも転載してもらって※
※いますので、併せてご覧ください。 ※
※(http://www.alc.co.jp/mlng/wnew/mmg/movie/) ※
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『フレイルティー−妄執』“Frailty”
『アポロ13』などの俳優ビル・パクストンが初めてメガホン
を取った2001年作品。アメリカではインディペンデント系の
映画会社が配給したが、公開後に大きな反響を呼び、世界配
給をハリウッド大手のパラマウントが手掛けることになった
というものだ。
「神の手」と名乗る連続殺人犯が全米を恐怖に陥れていた。
それを追うFBI捜査官の元にある夜、犯人を知っていると
いう男が現れる。男は、犯人は自分の弟だと語り、子供の頃
からの恐ろしい体験を語り始める。
それは、幼い兄弟と父親の父子家庭ではあったが、暖かかっ
た一家を突然襲った出来事。ある夜、父親が天使を見たと言
い出し、神の与えた斧と鉄パイプ、そして手袋によって、神
が示したというリストに載っている人々を、悪魔だと称して
殺し始めたのだ。
兄弟の兄は父親の話を信じられず反発するが、弟は父親の行
動を認めてしまう。この時、兄は家出を考えるが、幼い弟を
置いて自分だけが家を出て行くことはできない。こうして兄
の地獄のような葛藤が始まるのだが…。
スティーヴン・キングやジェームズ・キャメロン、サム・ラ
イミらが、こぞって恐いという評価を寄せているが、それは
多分信仰に根差した部分が大きいせいで、日本人の感覚とし
てはそういう意味での恐さは少なかった。
それよりも脚本の巧みさが見事で、結末には全く唸ってしま
った。脚本家もこれが第1作ということだが、この後の作品
が楽しみだ。
キャスティングでは、幼い兄弟の兄を『スパイ・キッズ2』
のマット・オリアリーが演じている。また、弟を演じたジェ
レミー・サムプターについてはプレス資料には何も書かれて
いなかったが、実は現在撮影中の実写版“Peter Pan”でピ
ーター・パンに抜擢されており、その意味でも注目される。
『パープルストーム』“紫雨風暴”
99年の製作で、香港と台湾のアカデミー賞と呼ばれる金像奨
と金馬奨をそれぞれ5部門と4部門受賞したというアクショ
ン大作。
クメール・ルージュの流れを引くテロリストの集団が香港に
上陸。貨物船からコンテナを陸揚げしようとしたところを香
港警察が阻止し、その銃撃戦で1人のテロリストの男が負傷
して逮捕される。
その男は首謀者ソンの息子と目され、対テロリスト部隊のチ
ーフ・馬は、記憶喪失となっていた男に、潜入捜査官だった
という偽の情報を与えて組織に送り返す。しかし男にはフラ
ッシュバックのように過去の記憶が蘇り、やがてテロ決行の
日がやってくる。
香港映画でアクションというと、どうしてもジャッキー・チ
ェンが思い浮かぶ。この映画もそのチェンのバックアップで
作られたものなのだが、本作はチェン映画からは想像もでき
ないリアルさで、なかなか見応えのある作品だった。
物語の背景となるテロ計画が、人が触れただけで死に至ると
いう化学薬品を、爆発によって空中に散布するという、かな
り荒唐無稽のようにも聞こえる計画なのだが、今や去年の9
/11のことを思うと、どんなに無謀な計画も無いとは言えな
い感じだ。
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10月16日(水)
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