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On the Production
by 井口健二
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■ラストシーン、キスキスバンバン、ゴスフォードパーク、ズーランダー、容疑者
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介します。 ※
※一部はアルク社のメールマガジンにも転載してもらって※
※いますので、併せてご覧ください。 ※
※(http://www.alc.co.jp/mlng/wnew/mmg/movie/) ※
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『ラストシーン』
『リング』の中田秀夫監督が、1965年の映画が斜陽になり始
めていた頃を背景に、映画へのオマージュを捧げた作品。
主人公は、子役から上がってきた二枚目男優。大部屋時代に
結婚し、その後一人の女優とのコンビでヒット作を連発する
が、女優は仕事に見切りを付けて引退。残された男優にはも
はや若手の引き立て役の仕事しか残されていない。
そんなときに槽糠の妻が交通事故で死亡し、男優は映画界か
ら姿を消す。
そして35年。撮影所は『The Movie』と称するテレビドラマ
の劇場版の撮影の真っ最中。そこにちょい役の俳優が出演不
能になり、その代役として元二枚目の男優が帰ってくる。そ
んな彼を覚えているのは、ほんの一握りの人達だけだったの
だが…。
『リング』のイメージからすると全く違う話で戸惑うが、僕
自身1965年頃の映画の観客としては、映画へのオマージュと
いうその気持ちは良く解る。しかしこれを今の映画の観客が
どう受けとめるか。特に中田監督ファンの意見を聞きたいも
のだ。
もちろん中田監督らしいテーマが無い訳ではないし、その点
での主人公の動きも理解はするが、それをメインテーマとす
るにはドラマが足りないと思う。
特に小橋賢児が演じたアイドルの役は、多分主人公と同じよ
うな経緯でスターになっている訳だし、ちょうど彼に相対す
るものとして、その関係をもっと際立たせた方が面白かった
のではないか。そしてそのアイドルが最後は主人公が乗り移
ったような演技を見せる。そんな展開でも良かったのではな
いかとも思った。
実際OKカットになるシーンの小橋は、それまでと違う演技
をしていたように感じたし、その辺をもっと活かしたものに
して欲しかった。
まあ、オマージュという点を優先させると難しいのだが…。
実際オマージュは65年のシーンだけでも充分伝わるような感
じがしたし、後半はもっと現代のドラマが見たかったという
ところだ。
それから最後の「映画を絶対やめない」という台詞は、中田
監督の本人の言葉として受け取って良いのか、念を押して置
きたい。
なお本作の撮影は2000年に行われたもので、撮影は『SWエ
ピソード2』と同じHD-24Pで行われているが、これで全編を
撮影した最初の作品ということになるようだ。画質が多少気
になるが、初期の実験段階ということで了承したい。それよ
りこのような新機材に挑戦した監督の勇気をたたえたい。
『キス★キス★バン★バン』“Kiss Kiss (Bang Bang)”
初老の元殺し屋の男と、33歳まで子供部屋を出たことの無か
った男が織りなすイギリス製のアクションコメディ。
男は、テムズ側の川底に巨大な秘密基地を持つ殺し屋組織の
創設者の一人。創設時の仲間はすでに皆死亡し、腕が落ちた
と自覚した男は育て上げた弟子に後を任せて、引退を宣言す
る。しかし組織はそれを許さず、弟子に彼を消すことを命じ
るのだが…。
一方、引退した男は初めての堅気の仕事として密輸業者が海
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09月16日(月)
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