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On the Production
by 井口健二
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■第15回+ローラーボール、パニックルーム
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 まずは訂正というか、その後に情勢が変化した関係の続報
で、第13回の記事で紹介した『ブレイド2』ギレルモ・デル
=トロ監督の次回作が、“At the Mountains of Madness”
ではなく“Hellboy”になるようだ。
 “Hellboy”は、最近のアメリカンコミックスをリードす
るダークホース・コミックスが発行する同名の作品を原作に
するもので、実は『ブレイド2』の撮影に当ってもこの作品
のイメージを参考にしたと言うほどデル=トロ監督が惚れ込
んだ作品。そしてこの映画化については、前回の記事でも紹
介したように、ユニヴァーサルで準備が進められていたもの
だったが、最近になって会社側の希望だった『ワイルド・ス
ピード』ヴィン・ディーゼルの主演が叶わないことになり、
計画の白紙撤回が発表されていた。
 ところが『ブレイド2』が、公開第1週の興行収入で3300
万ドルという大ヒットを記録したことから、各社が一斉に計
画の買い取りに動き出し、その中からリヴォルーション・ス
タディオが、デル=トロとの間で製作資金提供の契約を結ん
だということだ。因に“Hellboy”の製作は、デル=トロと
ローレンス・ゴードン、それにダークホース・コミックスの
マイク・リチャードスンが務めているということで、元々ユ
ニヴァーサルが中心の計画ではなかったようだ。
 物語は、オカルトに取り憑かれたナチスが地獄の呪縛を開
放することによって生み出した究極の人間兵器ヘルボーイ。
しかし実戦には使われなかったこのヘルボーイの生き残りの
主人公が、今は善行のために力を活用し、政府の超自然現象
の研究開発部門に所属して、狼男や吸血鬼と闘いを繰り広げ
るというものだそうだ。
 そしてこの褐色の肌を持ち、左腕は金属性で、悪魔のよう
な風貌というヘルボーイの主人公を、ディーゼルに替ってロ
ン・パールマンが演じるという情報が流れている。パールマ
ンは『ブレイド2』ではヴァンパイア側の警備隊長ラインハ
ルトを演じていたが、デル=トロ監督とは『クロノス』以来
のつき合いという、言わばデル=トロ組の俳優。ちょっと個
性的な顔つきのベテランで、アメリカでは今秋公開の“Star
Trek: Nemesis”にも敵ロミュラン人の役で出演している。
 なお第13回の記事は、『ブレイド2』の大ヒットの直後に
ドリームワークスがいち早く動き“At the Mountains…”の
計画を打ち出したものだったが、その後にリヴォルーション
・スタディオとの契約がまとまり、デル=トロとしては自ら
の企画である“Hellboy”を先行させることにしたようだ。
また“Hellboy”の計画では、ユニヴァーサルで進められて
いた当時にはいろいろな脚本家による原案が挙がっていたよ
うだが、今回の発表ではデル=トロが自分で脚本を執筆する
ということで、この辺は“At the Mountains…”と同様の計
画になっている。
 それから第13回の記事で紹介した『童夢』の映画化はその
後挫折したようだ。また、デル=トロ監督に対するオファー
では、前回紹介した作品以外にも、ジェーム・キャメロンの
製作で“Coffin”というホラー映画の計画もあるようだ。 
        *          *
 “Hellboy”に続いては“Helldorado”という、ちょっと
似た題名の計画が、ユニヴァーサルで進められている。
 この作品は、昨年『ハムナプトラ2』でスクリーンデビュ
ーし、新作のスピンオフ作品“The Scorpion King”(スコ
ーピオン・キング)も大ヒット中のプロレスラーThe Rockこ
とドウェイン・ジョンスンの主演が発表されているもので、
アマゾン川を舞台にした現代アクション。賞金の懸かったお
尋ね者を追ってアマゾン奥地にやってきた賞金稼ぎの主人公

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05月15日(水)
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