ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460442hit]
■第14回+スパイダーマン
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。 ※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
まずは、僕としては待望だったこの情報から。
第9回のトム・クルーズの話題でもタイトルだけ紹介した
エドガー・ライス・バローズ原作「火星」シリーズの映画化
がついに発表された。
この原作は、『ターザン』の原作者として知られるバロー
ズが12年に発表したデビュー作“A Princess of Mars”
(邦訳題・火星のプリンセス)に始まる長編10巻及び短編集
1巻からなる全11巻のシリーズで、特に最初の3巻(“The
Gods of Mars”(火星の女神イサス)、“The Warlord of
Mars”(火星の大元帥カーター)を含む)は、ファンタシー
冒険小説の原点として高く評価されている。
物語は、南北戦争に参戦した南軍の大尉ジョン・カーター
を主人公にしたもの。因に、『ER』でノア・ワイリーが演
じる医師の名前がこれに由来することは間違いない。
このカーターが、北軍に追われて身を潜めたアリゾナの洞
窟から、不思議な力によって火星に飛ばされる。そこは、当
時の地球を超える科学力を持ちながら、6本腕の緑の巨人の
支配する国や、地球人とそっくりの人種の国などが群雄割拠
する世界だった。この世界でカーターは、美しいプリンセス
と巡り合い、持前の精神力と地球より少ない重力の恩恵を駆
使して、火星全土を平和へと導いて行くというものだ。
とまあ、見事に願望充足型の夢物語が綴られたシリーズだ
が、明解な物語と、その一方で、火星の科学力や生物の姿な
どにいろいろなアイデアが盛り込まれて、現実逃避の文学と
しては最高の部類に入る作品と言えるだろう。
そしてこのシリーズの映画化については、ディズニーが長
年計画を進めていた。というのもディズニーでは、何と長編
アニメーションの第1作『白雪姫』を公開する前年の36年に
は、後にワーナー・カートゥーンで活躍するボブ・クランペ
ットをアニメーターに起用して「火星」シリーズの長編アニ
メーション化を計画していたということだ。結局、この計画
は実現しなかった訳だが、50年代から放送されたテレビシリ
ーズ“Disneyland”の中の“Mars and Beyond”というエ
ピソードでは、この「火星」シリーズを取り上げ、アニメー
ションで登場キャラクターを紹介するなどしていた。
さらに99年には、50年に死去したバローズの没後50年で著
作権が切れる直前に、バローズ原作の『ターザン』を劇場ア
ニメーションで製作するなど、遺族とのつながりを尊重し、
遺族を含めた映画化の計画を進めていたのだ。その中では、
『T2』などのマリオ・カサールとアンディ・ヴァイナが一
時期設立したシェナジーとの共同で、『アラジン』のテリー
・ロッソとテッド・エリオットの脚本、ジョン・マクティア
ナン監督、トム・クルーズ主演という計画もあったのだが、
これも実現はしなかった。
そして今回、ついにこの計画が実現に向けて動き出したも
のだが、実は計画を発表したのはディズニーではなくて、パ
ラマウントだった。パラマウントでは、傘下のジム・ジャッ
クスとショーン・ダニエルスが主宰するアルファヴィル・プ
ロダクションに対して、同社が提出した映画化の計画にGoサ
インを出したものだ。因にこのプロダクションは、先にユニ
ヴァーサルの大ヒット作『ハムナプトラ』も手掛けており、
その勢いを買っての今回のGoサインになったようだ。
なお、製作を担当するジャックスは、「少なくとも最初の
3部作は、『ロード・オブ・ザ・リング』や『スター・ウォ
ーズ』に匹敵する作品になる。これらはCGI技術が発達し
[5]続きを読む
05月01日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る