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On the Production
by 井口健二
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■第11回+Versus、グラスハウス、友へ チング、ドメスティック・フィアー
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 今回は、ちょっと嬉しくなったこの話題から紹介すること
にしよう。                      
 昨年9月に『Versus』(紹介文を後のページに再録
してあります)を公開した北村龍平監督が、アメリカのミラ
マックス社と優先契約を結んだことが発表された。    
 北村監督は紹介文にも書いたように、オーストラリアの映
画学校卒業という経歴の持ち主で、僕は直接に面識はないの
だが、個人的にその経歴を活かし切れない日本映画界に不満
を感じていた。だから今回、その監督が直接アメリカの映画
会社と契約を結んだことには諸手を挙げて賛成したいし、ぜ
ひとも成功してもらいたいものだと思っている。     
 最近のアメリカ映画界では、『リング』がドリームワーク
スでリメイクされるなど、特に日本のホラー映画に注目が集
まっているということだが。作品だけでなく、作り手の人材
が進出するというのは、条件的にもいろいろ難しい点もある
ことで、それを乗り越えての今回の契約は本当に素晴らしい
ことだ。もっとも監督の経歴からすれば、条件のいくつかは
緩和されそうな感じではあるが…。           
 契約の条件や、この後の計画がどうなっているかは判らな
いが、とにかく今後が楽しみなニュースと言えそうだ。  
        *         *        
 後は製作情報を紹介しよう。             
 まずは、先日『コラテラル・ダメージ』のキャンペーンで
来日したアーノルド・シュワルツェネッガーの記者会見の中
でも、「今度は恐い(frighten)作品になる」と言っていた
“Terminator 3: The Rise of the Machines”の製作準
備が着々と進んでいる。                  
 この製作では、当初はカナダのヴァンクーヴァとロサンゼ
ルスで撮影を行う予定で、計画では 100日間の撮影の60%を
カナダで行うということだったが、ハリウッド映画が経費の
安い海外撮影に逃げる傾向に歯止めを掛けようという意見の
中で、この作品は最終的に 100%ロサンゼルスで撮影するこ
とが決断された。もっともカナダとアメリカでは、経費の面
ではそれほど大きな開きがある訳ではなく、逆に監督のジョ
ナサン・モストウは、これで両国を移動しながら撮影すると
いう頭の痛い思いをする必要がなくなったということだ。 
 なお撮影は、セット撮影が、最近ではティム・バートン版
の『猿の惑星』の撮影にも使われたL.A.センタースタジオ。
このスタジオはダウンタウンにあって、1920年に設立された
という由緒正しい撮影所だそうだ。またロケーションは、ロ
サンゼルス市内全域を使って行われるということで、撮影開
始は4月2日の予定になっている。『ターミネーター』も、
『T2』も、元々舞台はロサンゼルスだったのだから、これ
は良い傾向と言えるだろう。              
 物語は、『T2』の10年後が舞台で、20数歳に成長した未
来の指導者ジョン・コナーと、シュワルツェネッガー扮する
T-800が、新たに登場する女性形のターミネーター(ターミ
ナトリックス=略称TX)と闘うというもの。そして出演者
には、シュワルツェネッガーの他に、『ファイト・クラブ』
のエドワード・ノートンと、『ワイルド・スピード』のヴィ
ン・ディーゼルがすでに発表されているが、肝心のジョン・
コナーとTXの配役が遅れていた。           
 しかしこの内のTX役には、クリスターナ・ロケンという
女優の抜擢が発表されている。彼女は22歳、芸歴はTVシリ
ーズの出演と、映画では“Panic ”という作品があるという

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03月15日(金)
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