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On the Production
by 井口健二
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■第9回+ロード・オブ・ザ・リング、自殺サークル、シッピング・ニュース
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 前々回に続いて、またもや記者会見の話題から。今回は自
分でも質問をしてしまったので、責任を持ってその報告から
始めさせてもらうことにしよう。            
 1月30日午前9時から、ロンドンとバンクーバー、それに
日本側は東京と大阪を衛星回線で結び、『オーシャンズ11』
に主演したジョージ・クルーニーとブラッド・ピットに対す
るテレビ記者会見が行われた。             
 今回の会見は、前半はロンドンのピット、後半がバンクー
バーのクルーニーという順番で行われたものだが、ロンドン
とは衛星回線の往復でタイムラグが7秒近くあり、クルーニ
ーはその状況を把握していたのか、自分の番になるとタイム
ラグの間中いろんな仕種をして見せるなど、サーヴィス精神
の旺盛なところを見せていた。ピットもハイテンションで、
この作品の撮影が本当に楽しかったことを伺わせた。   
 それで僕がした質問だが、今回企画の中心にあったクルー
ニーに対して「この作品は、シナトラ一家(Rat Pack)の最
初の結集作品として有名な映画のリメイクだが、今後も同じ
メムバーで映画を作る計画はあるのか。私は“Robin and 7
Hoods”(邦題・7人の愚連隊)が好きなのだが、そのリメ
イクは如何か」と聞いてみた。             
 これに対するクルーニーの答えは、「リメイクというのは
オリジナルの出来が悪いときにやると価値がある。だから彼
らの作品の中で1番出来の悪いこの作品はやり易かったが、
“Robin and 7 Hoods”は出来の良い作品だから難しい。た
だし“Batman and Robin”ならリメイクしたい。そのときの
ロビン役はピットだな。」というもの。実は回答の後半の部
分は、前振りでピットの背が低いことが話題になっていたの
で、それにうまくつながったものだった。        
 実は、僕の質問の前に音楽についてしつこく聞いた人がい
て、クルーニーが「僕は音痴だから」とちょっと嫌そうなそ
ぶりを見せたこともあり、本当はミュージカル仕立ての“Ro
bin and 7 Hoods”について聞くのはちょっと躊躇したのだ
が、うまく切り返してくれたのはうれしかった。     
 それにしても、“Robin and 7 Hoods”から『バットマン
&ロビン』が出てくるとは思いもしなかったが、この作品は
言うまでもなく97年にクルーニーが主演した作品。僕はそれ
ほど出来が悪いとは思わないが、興行的には上首尾とは行か
なかったし、その後シリーズが中断していることへのアピー
ルもあるのかも知れない。それから前半のリメイクの条件に
ついては、アメリカでは同時期公開の『ヴァニラ・スカイ』
に対抗する意味もあったのかも知れない。        
 さらに僕の後には、これからの計画を質問した人もいて、
その回答は「現在はドリュー・バリモアとジュリア・ロバー
ツ共演の作品を監督していて、その次は『オーシャンズ11』
と同じソダーバーグの監督で“Solaris” 、その後にはコー
エン兄弟の作品に出演する」ということだった。なお、クル
ーニーとコーエン兄弟の監督作品については、このホームペ
ージの第2回、第3回、第4回で紹介しているものだ。  
 これに対して、ソダーバーグ監督の作品については今まで
ここでは取り上げて来なかったが、題名から判るようにこれ
はスタニフラフ・レムの原作を、72年にアンドレイ・タルコ
フスキー監督が映画化した『惑星ソラリス』をリメイクする
もの。まあこれもリメイクである訳だが、先のリメイクの条
件に関しては、クルーニーがリメイクであることを知らない
のか、それともハリウッドの映画人にとってはタルコフスキ

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02月15日(金)
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