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On the Production
by 井口健二
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■第8回+無問題2、マリー・アントワネットの首飾り
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 まずは新たな展開で、前々回紹介した“Sinbad”の記事の
中で挙げていた“The Argonauts”を映画化する計画が発表
された。しかも計画しているのは、前回報告した昨年の全米
興行成績で2億ドル突破の大ヒットを達成した『ハムナプト
ラ2』のスティーヴン・ソマーズ監督という情報だ。   
 といってもこの計画は、ハリーハウゼンの作品をリメイク
するというのではなくて、全く新たな物語を作り出すもの。
しかし前々回の記事でも『ハムナプトラ2』のスコーピオン
キングがハリーハウゼンを髣髴とさせると書いた通り、この
新しい計画でもハリーハウゼンが産み出したようなギリシャ
神話の怪物が大暴れするということで、この計画自体が、ハ
リーハウゼンにオマージュを捧げるものと紹介されている。
 物語は、第2次世界大戦前夜という世界情勢を背景に、ト
レジャーハンターのグループがギリシャ神話のイアソンたち
が乗り組んだアルゴ号の沈没地点を探し当てるところから始
まる。そして彼らは黄金の羊の皮などのアルゴ号に積み込ま
れていたはずの財宝の引き上げ目論むのだが、何時しか彼ら
自身がギリシャ神話の世界に迷い込んで、サイクロプスやミ
ノタウロスなどの怪物と闘っていたというもの。脚本は、ゴ
ールデン・グロウブ賞の候補にもなっている“A Beautiful
Mind”の脚色でアキヴァ・ゴールズマンに協力したというサ
イモン・キンバーグが手掛けたものだ。         
 なお今回の計画では、ソマーズと彼の盟友で映画編集者の
ボブ・デュクセイ、それにソマーズの初期の作品を手掛けて
きたジョン・ボールデッチらが製作を担当するが、元々はソ
マーズとデュクセイがハリーハウゼンタイプの作品を作りた
がっていることを知っていたボールデッチが計画を持ちかけ
たものだということだ。そして当初は、『ザ・メキシカン』
の製作者でもあるボールデッチがドリームワークスと契約し
て計画を進めることになっていたが、最近ソマーズとディク
セイがユニヴァーサルと包括契約を結んだために、最終的に
は2社の共同製作で行われることになるようだ。製作開始が
何時になるかは不明だが、順調に行くと04年の公開で、コロ
ムビア製作、ジョン・シングルトン監督の“Sinbad”とぶつ
かることになるかも知れない。             
 それにしても、立て続けにハリーハウゼン関連の話題が登
場しているが、彼は91年の第64回アカデミー賞で科学技術部
門の特別表彰を受けてはいるものの、彼の往年の作品は候補
にすら挙げられたことはなく(49年の受賞作『猿人ジョー・
ヤング』は実際には彼が手掛けたものだが、一般には『キン
グ・コング』のウィリス・B・オブライエンの作品とされて
ハリーハウゼンは受賞者にはなっていない)、ハリウッドの
表舞台からはほぼ完全に無視され続けていただけに、この突
然の再評価の高まりには長年のファンとして、嬉しさと共に
驚きを感じてしまうところでもある。          
        *         *        
 お次はちょっと奇妙な情報で、“Deathwatch”という全く
同じ題名のホラー映画の計画が2本発表されている。   
 その1本目は、ジョール・シルヴァが主宰する恐怖映画専
門の映画会社ダークキャッスルが製作する作品で、マイクル
・ウェイスという脚本家によるもの。内容は、10代の若者た
ちを主人公に、未来を予言する恐怖のウェブサイトを巡る物
語ということで、『ファイナル・デスティネーション』と、
ドリームワークスでリメイクが行われている日本映画の『リ
ング』を合わせたような作品だそうだ。なおこの計画では、

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02月01日(金)
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